大雪(たいせつ)
12月7日から二十四節気の大雪(たいせつ)に入ります。予報では「12月7日は二十四節気の1つ大雪です」という紹介がなされますが、このコラムでいつも説明するように二十四節気は1年を24に分割したものなので、ほぼ15日間続きます。特定の日のことではなく期間なのです。大雪の次の節気は冬至です。二十四節気は紀元前世紀の中国の戦国時代に成立したものと考えられ、当時の中原の気候が基準になっているので、現代の日本と異なるのは当然です。それでも昔はおおまかな季節感を知るにはよかったといえます。実際の季節感よりは挨拶の枕詞のような感覚です。
大雪の初侯:閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)12月7日~12月11日頃
暗い雲が空を塞ぐような、冬らしい空となってきた様子を表す言葉で、寒さも厳しくなります。既に始まった地域もありますが、雪吊りなどの雪対策をします。この時期の食べ物として今は少なくなりましたが、冬の鯉は寒鯉といい、味が良いとされています。鯉の筒切りを長時間煮込んだ味噌汁が鯉濃(こいこく)です。味噌煮にすることで、鯉の味のクセが無くなり、小骨も食べることができるほど柔らかくなります。
また旬の寒ブリは脂が良くのっていて非常に美味しいです。ブリは大きくなるにつれて呼び名がかわる出世魚で、縁起がいいといわれています。仕事運や学業運を祈願して食べてはいかがでしょうか。
次候:熊蟄穴(くまあなにこもる)12月12日~12月16日頃
秋に大量の食物をとった熊が、穴に籠って冬眠を始める頃です。今年は熊の出没が各地で問題になっていますが、そろそろ冬眠に入るので、安堵できそうです。12月12日は正月事始めで、煤払いから始め1年の穢れを落として、歳神様をお迎えする準備をします。現代でいう大掃除のはじまりです。一度に片付けず、少しづつ掃除をして事始めとしましょう。この時期、牡蠣も旬を迎えます。
末候:鱖魚群(さけのうおむらがる)12月17日~12月21日頃
川で生まれ海へと下った鮭が、産卵の為に川へと里帰りする頃です。最近は遡上する鮭が減ってきているらしいので、早く対策をしないと食習慣も変わってしまいそうです。シジミや鮭やイクラもおいしくなる季節で、縁起物でもあります。
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