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如月といえば

如月というのは普通に読むと意味がよくわからない名称です。ジョゲツならそのままですが、どう読んでもキサラギにはならない慣用的な読み方です。語源を見ると、「寒さで着物を更に重ねてきることから着更着という」とのが定説のようです。他にも気候が陽気になる季節なので「気更来」とか、「息更来」という説もあるようです。また更に草木が生え始めるので「木更木」という説もあるそうです。さらには芽が張り出す時期なので「草・・・

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旧歴如月朔日

旧暦では今日から如月です。昨年に閏月が入ったため、ほぼ1カ月遅れています。そのため二十四節気は太陽暦で動いていて、啓蟄が過ぎて、まもなく春分になる今頃になってから如月に入るという状態です。二十四節気は新暦とはほぼ一致しているので、天気予報などでも紹介されています。二十四節気は季節感を知る道標なのですが、その意味では、旧暦生活をしていると、「今年は季節が早くやってくる」ということになります。季節変化・・・

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実感と体感

実感も体感も脳の判断ですが、実感がメンタル(精神的)であるのに対し、体感はフィジカル(肉体的)な感覚であるところが異なります。体感は知覚から来るものなので、感情への影響はそれほど大きくないのですが、実感の方はメンタルなので、納得感のような感情に作用します。 日本語で考えるとなんとなく意味が似ているような感じがしますが、英語では名詞ではなく、動詞で表現することが多く、「実感する」はrealize、「・・・

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ニュアンス

「私の表現のニュアンスがうまく伝わっていない」という経験は誰にもあると思います。この意味は「伝える側の意図」が受け手にうまく伝わっていない、ということで、メッセージの発信側の気持ちがニュアンスということになります。言い方を換えると、メッセージに込められた意図は発信側と受信側では違いがあるということになります。普段、この違いはあまり意識されることはなく、通信によるメッセージは「正しく」伝わるという前・・・

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Spring is come.

Spring is come.と聞いて、「?」と思う人、懐かしいと思う人、「間違っている」と思う人、いろいろなのではないでしょうか。ある世代から上の人なら、昔の英文法の本にほぼ必ず載っていた「現在完了形の例外」として、「be+過去分詞」の例文になっていたので記憶の片隅にあるかもしれません。英語の現在完了形はhave + 過去分詞ですから、その例外になるわけですが、実際には日本語にないニュアンスがあ・・・

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己巳の日

3月5日は旧暦だと「己巳(つちのとみ)の日」になり、60日に一度の金運の日です。似たような字が並ぶので、印象も強いかもしれません。干支は十干と十二支からできています。エトと読むのは兄(え)と弟(と)の組み合わせ、という意味で兄が陽、弟が陰であり、陰と陽、そして五行である木、火、土、金、水との組み合わせが10種類あります。木(き)に兄(陽)でキノエ、木に弟(陰)でキノト、というように、五行に陽と陰を・・・

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啓蟄

3月5日は二十四節気の1つ、啓蟄(けいちつ)です。天気予報では、ほぼどの番組でも二十四節気の話題をしますが、学校では教えていないと思います。旧暦だからでしょうが、太陽暦と関連しており、理科の勉強にもなりますし、国語や歴史や文化の勉強にもなるので教えてほしいです。 啓蟄とは、寒さが緩んで春の陽気になってきたことで、土の中から虫たちが動き出す季節のことを指します。「啓」はひらく、「蟄」は土の中で冬ごも・・・

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言語起源論4 言語学と宗教の関係

言語起源論のうち、言語普遍論は統一の祖先という思想であり、これはユダヤ教、キリスト教、イスラム教という唯一神を信仰する宗教の教義と一致します。ただし、インドはバラモン教から仏教、ヒンドゥ教へと変化してきても多神教なので、この思想とは一致しません。しかし唯一神を信仰する人々の間では、祖語があるということが人類共通の祖先となる語があるという思想と結びつきやすく、同時に言語は人間だけのものである、という・・・

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言語起源論3 と 比較言語学

言語起源論は哲学的問題もあります。むしろそちらの方が重要なのかもしれません。3月3日は「耳の日」ですが、とくに聴覚について考える日であり、聴覚の重要な機能である言語について考える日でもあります。そこで言語に対する2つの対立的概念について考えてみます。 言語学では昔から現在に至るまで、言語普遍論と言語相対論という対立する思想が支配しています。言語普遍論と名前はいかめしいですが、要するに人間の言語は1・・・

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言語起源論2

言語起源論はオノマトペ説と身振り説に分けられる他、生得説と環境説に分けることができます。生得説というのは、言語は人間という種に固有に存在し、生まれながらにその学習機能が備わっている、あるいは本能だという考えです。それに対し、人間の言語習得は真っ白な状態から始まり、周囲から情報を習得することで発達していく、というのが環境説です。むろん、両極端ではなく、どちらの説も程度問題というか、言語データの重要性・・・

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言語起源論

ここ数年、言語学の世界で言語起源論が盛んになってきました。約百年位の周期で論争が起こります。昔の言語は文献以外の証拠がなく、文献発生以前の言語については明確な証拠がない推論のため、結論が出にくいのが最大の原因です。人類の歴史は化石という物理的な証拠があり、形態的な変化も測定できるので、進化過程も具体的に証明できます。化石の骨格から、喉の器官などの形状は推定できますが、音声そのものの痕跡はなく、あく・・・

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