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立冬新着!!
本日から二十四節気の立冬に入ります。立冬と聞くと冬の到来の時期ですが、実際、このところの寒さはそれを実感します。立冬は二十四節気の十九番目にあたり、太陽が黄経二百二十五度に達したときにあたります。朝晩の冷え込みがぐっと強まり、木々の葉が散りはじめ、空気がいっそう澄んでくる頃です。目に見える雪こそまだですが、風の冷たさや陽の短さが、確かに季節の境を感じさせてくれます。立冬は、「冬が立つ」、すなわち冬・・・
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手話の雑学57新着!!
「バベルの塔」伝説は「神は1つ」というだけでなく、「人もアダムとイブから始まった」「人が増えるにつれて、傲慢になり、高い塔(バベルの塔)を作って、神に近づこうとしたので、神はバベルの塔を壊し、同時に人は別々の言語を話すようになった」という説明でもあったわけです。ところが植民地政策によって、アフリカやアジアにキリスト教徒が出かけるようになって、元が1つにしてはあまりに違いが大きいということに気づいた・・・
手話の雑学56新着!!
現状、ストーキーのような言語相対論の立場で、しかも新たな枠組みを提唱しようとする人は稀有です。このコラムの筆者はそういう希少な立場なので、枠組みが独創的であり、どうしてもわかりにくく、納得できる説明がわずかしかありません。そのため、日本語の例、英語の例などを比べながら、日本手話を考えるという、めんどうくさい説明になっていることをご容赦いただきたいと思っています。 新しい枠組みといっても、すべて新し・・・
手話の雑学55新着!!
日本語の「名前」は1語ですが、日本手話の「名前」は「掌」と「親指」に分解でき、語源では「ハンカチに書いた名前」というのが定説です。つまり「ハンカチ」と「そこに文字がある」という2つの要素からできていることになります。「胸に名札をつける」という習慣から、同じ日本語に対し、関西方言では、「胸の名札」を語源とする表現があります。これも「胸」と「丸い名札」と意味的に分解できます。日本手話の「鼻」は「指差し・・・
十三夜新着!!
今夜は十三夜です。秋も深まり、空気が澄んでくると、夜空の月がいっそう美しく見えるようになります。旧暦九月十三日の夜にあたる「十三夜(じゅうさんや)」は、十五夜の満月から少し欠けた月を愛でる、日本独自の月見行事です。十五夜の月を「中秋の名月」と呼ぶのに対し、十三夜は「後(のち)の月」あるいは「栗名月」「豆名月」ともいわれ、秋の実りを感謝する夜として古くから親しまれてきました。十五夜が中国伝来の行事で・・・
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手話の雑学54新着!!
西洋語の名詞と代名詞と冠詞の関係を理解するには、名詞には、内容を示す語幹に、冠詞と数が義務的に付加される、という新しい文法観が単純です。ただ学校文法が染み込んでいるとなかなか、理解しづらいと思います。とくに英語が得意だった方には混乱が起きそうなので、この項は飛ばしていただいた方がいいかもしれません。 新しい文法概念では、名詞は意味の核となる語幹部分に、前に冠詞、後ろに数の形態素が付随して名詞(正確・・・
手話の雑学53新着!!
1週間の曜日の名前について、英語と日本語の関係はどうかというと、Sunday, Mondayのような語と日曜日、月曜日を比較して見ると一見にdayが「曜日」のように見えますが、よく観察すると月とMon, 火とTuesは対応していません。日本語の曜日は語源的には西洋の曜日からの翻訳語です。英語の曜日の名前は西洋の神話が起源になっていますが、訳語のできた明治時代、その知識の理解がなかったのでしょうか、・・・
手話の雑学52新着!!
手話は成り立ちの歴史からも身振りとの関係性が強く、言語と非言語の境目が曖昧です。それはある意味、音声言語より訴求力があるともいえます。いわば「手話は音声言語と身振りの中間」あるいは「両方の要素を含んでいる」といえます。そして近代化によって、国語との接触が増えるにつれ、音声言語との混淆(こんこう)が進んでいきます。結果として、手話の中に身振り的要素の多い言語変種と、音声言語的要素の多い言語変種ができ・・・
手話の雑学51新着!!
非言語情報の利用では、嘘がつきにくい、という現象が見られます。訓練すれば、表情や身振りも、嘘をつくことは不可能ではなく、役者のように演技できる人もいますが、普通の人は「自然に」「無意識のうちに」行動が出てしまいます。時にはコトバより強い訴求力があります。そして「身振りと言語は同期する」という法則があります。表現を換えると、「ことばと身振りは別々にできない」ということです。たとえば「万歳」の時、両手・・・
手話の雑学50新着!!
名詞に関わる文法には、数、人称、性があります。英語ではこうした文法のほとんどが代名詞で表現されます。名詞は数しかありません。西洋語では、名詞と代名詞の文法的な区別は少なく、代名詞は名詞の一部と考えてもよいと思われます。数は冠詞でも表現されます。フランス語やドイツ語では、名詞と冠詞に数と性があります。日本語には冠詞がないので、わかりにくく、覚えにくい要素の1つです。 日本語の人称を表す名詞は独特で、・・・
手話の雑学49新着!!
ここで日本語文法の独自性について、知っておいてください。これまでも日本語の特殊性についていろいろ解説してきましたが、今回は日本文化にも関わる特殊な文法です。日本語の受け身には独特の用法があります。通称「被害の受け身」といいますが、「雨に降られる」のような被害がある場合に受身形が用いられます。さらに特殊な表現として「昨年、父に死なれた」のような受け身形があります。「死ぬ」は自動詞なので、英語感覚から・・・
手話の雑学48新着!!
日本手話学習は日本語で習うため、学習者のほとんどが日本手話と日本語の近さを感じるかもしれませんが、文法的に見ると、日本手話は英語に近い側面が多いのです。まずは数を通じて、それを実感してください。ある意味、英文法に強い人は日本手話文法理解も早いと思われます。 数の次は「人称」という概念です。英文法の時間に「人称代名詞」というのを習い、1人称、2人称、3人称というのを習いました。1,2,3という数字が・・・
手話の雑学47新着!!
英語の時間に「単数、複数」という概念を習いました。名詞や代名詞に複数形というのがあって、語尾にsをつけるだけでなく、不規則変化というのもあって、面倒で覚えきれませんでした。実は日本語には基本的に複数形は存在しません。言い方を変えると「日本語は数概念を意識しない言語」です。たとえば「あ、あそこに牛がいる」と言った場合、何頭の牛なのかは意識しません。1頭かもしれないし、数頭かもしれないし、牛の群れなの・・・
手話の雑学46新着!!
文法研究の枠組みは手話文法研究にとって、大きな課題です。英文法の枠組みも日本文法の枠組みもそのままでは適用できないことが予想されるからです。もしかすると手話文法独自の枠組みを創設しなければならない可能性があります。そのためには、文法とは何か、言語研究とは何かという広範囲な知識と経験がないとむずかしいでしょう。これが、日本手話文法研究がなかなかでてこない理由の1つです。理由の1つとしたのは、他にも研・・・
霜降新着!!
霜降(そうこう)は、二十四節気の第十八にあたり、秋の終わりを告げる節目です。現在の暦ではおよそ十月二十三日ごろにあたり、太陽が黄経二百四十度の位置に達する日を指します。文字どおり「霜が降りる」時節であり、朝晩の冷え込みがぐっと厳しくなり、草木や屋根の上に白い霜が降り始めるころです。秋の静かな終章であり、冬の前奏曲ともいえるこの時期には、自然のうつろいがいっそう繊細に感じられます。 「霜」は、空気中・・・
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旧暦9月2日(仏滅甲子)新着!!
旧暦や六曜、干支が交わる「9月2日・仏滅・甲子(きのえね)」という日は、暦の上で興味深い重なりを見せる日です。ここでは、その由来や意味、そしてそこから見えてくる日本人の時間感覚について考えてみましょう。もともと「仏滅」は、六曜の一つで「万事に凶」とされる日です。婚礼を避け、葬儀を選ぶ日という俗信が根づいています。しかし六曜そのものは、古代中国の「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」から成・・・
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紅葉月朔日新着!!
旧暦では本日から、9月になります。9月は長月として知られていますが、他にも菊月、紅葉月など風流な異名があります。季節はすでに秋の深まりを見せ、空気が澄み、夜長を実感するころ。虫の音が弱まり、稲刈りが終わって田の畔にはすすきが揺れ、野山は少しずつ赤や黄色に染まりはじめます。今年のように夏が長いと、今の時期から秋が深まるという実感があります。たまには旧暦の世界観を楽しんでみると、「十月なのに暑い」とい・・・
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秋土用の入り新着!!
本日は秋土用(あきどよう)の入りです。暦の上で「季節の変わり目」を告げる静かな節目です。一般に「土用」と聞くと、真夏の「土用の丑の日」を思い浮かべる人が多いですが、実は土用は年に四回あります。立春・立夏・立秋・立冬の直前、つまり次の季節へ移る前の約18日間を指し、それぞれ「春土用」「夏土用」「秋土用」「冬土用」と呼ばれます。秋土用の入りは、立冬の18日前にあたる日です。この時期は、暦の上では秋の終・・・
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手話の雑学45新着!!
このように文法研究にも長い歴史があり、その時代の要請に従って、変遷がありました。ある言語の文法を研究するに当たって、いきなり現代の手法を応用することは困難です。なぜなら、元になる資料(データ)ないからです。そこでまずデータ収集から始め、古典的な文法体系の思想を応用しつつ、順番に手順を踏んでいかねばなりません。古典である、「主語、述語、名詞、動詞」といった基本概念が手話ではどうなっているのかを調べる・・・
手話の雑学44新着!!
たとえ昔嫌いだったとしても、必要があって、文法を再学習するためには、改めて文法研究とは何かという視点から文法研究史を眺めてみます。これは単なる知識ですから、忘れても何の問題もありません。試験にも出ませんから、安心してください。まあ教養の一部として、欧米の考え方を知るための手立ての1つと思っていただくのがよいです。 古代は哲学としての文法研究でした。文法研究の出発点は古代ギリシャです。プラトンやアリ・・・






