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コミュニティカレッジ
アメリカ独特の制度にコミュニティカレッジというのがあります。カナダにもあるようですが、アメリカの制度を模倣したものです。コミュニティというのは日本では誤解されている語の1つですが、ここでは地域コミュニティの意味です。コミュニティカレッジは郡や市などが一般市民向けに開設している公立の短大で、入学基準は緩く、費用も安いので、誰でも通える学校です。若い学生は少なく、学生の多くは社会人か一旦休職している人・・・
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アメリカのハイスクール
アメリカのハイスクールの様子を描いた映画をご覧になったこともあると思います。日本の高校とかなり違う雰囲気を感じられたと思います。根本的な違いはアメリカが自由服であるのに対し、日本では制服がほとんどです。そしてハイスクールの方がなんとなく大人っぽい雰囲気です。体格のせいもあるかもしれませんが、髪型や化粧などアメリカの子供は早くから大人っぽい感じになります。両者の違いは文化の違いが反映していますが、行・・・
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アメリカの入学試験
アメリカそしてヨーロッパの国々では、基本的に入学試験という制度がありません。むろん希望すれば誰でも入れるという訳ではなく、たとえば大学入試であれば、高校卒業資格のようなものが必要です。日本のセンター試験に似た制度で、全米統一ではありませんが、州ではほぼ統一された試験ですが、日本のような一発勝負ではなく、平常点などが基盤になっているところがほとんどです。アメリカでも人気のある大学では入学にも競争があ・・・
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アメリカの入学と卒業
アメリカの大学にも入学試験がありますが、日本とはまったく異なります。アメリカだけでなくヨーロッパの国々やアラブ圏、アフリカ圏、アジア圏や南米など、世界のほとんどの国と異なっています。入試が過酷なのは日本、韓国、中国など東アジアの一部だけです。なぜ入試が過酷かという理由は簡単で、需要(入学希望者)と供給(定員=合格者)のバランスが需要に偏っているからです。日本でも戦前の入試はそれほど過酷ではなく、過・・・
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アメリカの夏休み
アメリカの学校は小学校から大学まで、概ね5月中に学年が終了します。州ごとに違うので日本のように一律になっていません。大学は概ね5月15日が卒業式だったところが多く、翌日から夏休みになります。夏休みといっても、その期間に夏季学期があり、講義に出る学生もいます。またこの時期だけ、他の大学の夏季学期に参加して単位をとることもあります。夏は暑い南部を避けて北部や山岳地域の大学に行ったりします。日本では他大・・・
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接合のさまざまな形態
物を混ぜ合わせるのが混合なのに対して、混ぜ合わせるのではなく、ただくっつけて1つにすることもあります。これを付合というのですが、あまりなじみのない表現で、接合の方が一般的です。混合では1つになって元に戻すのは面倒なのですが、接合は物の形は元のままなので、簡単にはがして元に戻すことができます。役所や政治などの作業に突合(とつごう)というのがよく行われます。ある書類と書類を突き合わせて比較することをい・・・
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混合のさまざまな形態
混合とはある物とある物を混ぜ合わせることですが、その混ぜ合わせ方に違いがあります。 たとえば英語でblendingという場合、異なる成分または物質を組み合わせて均一な混合物を作成することで、そのプロセスも含みます。たとえば色を混ぜ合わせて新しい色合いや色相を作成する場合などですが、コーヒー豆などを混ぜ合わせてコーヒーを淹れることも示します。 似たような混ぜ合わせ方ですが、mixingとは、均質な混・・・
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ナチュラル・アプローチ
語学の教育法の1つとして直接法direct methodを以前にご紹介しました。近年、あちらこちらでナチュラル・アプローチという方法が紹介されるようになりました。自然接近法というネーミングがよいせいか、好感をもって受け入れられているようですが、誤解と言うか拡大解釈もなされているようです。そもそもナチュラル・アプローチは直接法の発展形ということをどのくらい理解されているのか疑問です。なにが「自然」か・・・
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一般意味論 5
S. I. ハヤカワは「地図と現地」という概念の他にpurr wordsと snarl wordsという彼独自の用語を導入しています。どちらも馴染みの薄い英単語ですが、purrは猫がゴロゴロと喉を鳴らすことで、 snarlは犬が歯をむき出してうなることです。ハヤカワはpurr wordsを好きなものへの反応、反対に嫌いなものへの反応をsnarl wordsと呼びました。具体的には社会的な現象に対す・・・
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一般意味論 4
「地図」という情報世界と「現地」という現実世界を分けて考えることは現代ではますます重要になってきています。仮想現実(VR)は地図にすぎません。これはVRゴーグルを架けたりするので、その時点で現実との違いを認識しやすいのですが、テレビやSNSによる情報は現実との境が曖昧であり、誤認されやすい性質を持っています。捏造というのはまったく現地が存在しない架空の地図なのですが、昔からある「宝を隠した地図」の・・・
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一般意味論 3
一般意味論が説く「地図と現地の違い」のたとえは広く応用ができそうです。とくに近年は地図作成が巧妙になってきて、たとえば自動車のナビゲーションは移動しながら見ることができるので、現地を示しているような錯覚をもたせます。しかしスマートフォンの地図アプリを見ながら現地を歩いてみると、案外不便なことを経験します。方向が違うと近づいているつもりで、遠ざかっている、といった地図と現地の差を経験することになりま・・・
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一般意味論 2
コージブスキーやハヤカワの考え方は現代ではその重要性が増したと思っています。地図はいきなりできるのではなく、現地を見た報告を元に作成します。つまり調査が必要です。正しい地図を創るためには、調査報告が正しいかどうかを見極める能力が必要です。調査者は当然、主観に基づいて報告をしますから、たとえ写真や動画による報告であっても、当然現実からの「切り取り」であって、そこに主観が入ります。現実をみて間違った報・・・
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一般意味論
一般意味論 General Semantics は Wikipedia の解説では「アルフレッド・コージブスキー(1879年 - 1950年)により1919年から1933年までの間に構築された教育的規範である。一般意味論は、言語学の意味論とは全く異なる」となっています。そしてコージブスキーについてのみ解説しています。しかし言語学の世界で一般意味論が有名になったのはS.I.ハヤカワによるところが大き・・・
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言語と宗教と政治の関係
日本人が英語を学びたい、という動機はほぼ経済的理由でしょう。日本が海外で日本語を教える動機も同じだろうと思います。しかし外国が自国語を広めようとする動機が経済だけとはかぎりません。むしろ政治的動機とか宗教的動機の方が大きい場合が多いのです。安土桃山時代以降に日本にやってきた外国人はポルトガル人、スペイン人の宣教師であり、キリスト教の普及が最大の目的でした。事実、キリシタンの増加は社会変革にもつなが・・・
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直接法の語学
外国語教育の最も単純な方法が直接法direct methodと呼ばれている方法です。名前はいかめしいのですが、実際に一番よく使われている方法です。たとえば、外国人に、ドラ焼きを見せながら「どらやき」と教える方法です。目の前に現物があるので、一番印象に残りやすいのです。語学というと、教室で習うもの、という固定観念が強いのですが、これも立派な語学です。一緒に料理をしながら、ひとつひとつ名前を教えてもら・・・
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- 語学
日本語教育と国語教育
日本語教育は日本で仕事をしようとする人に対して行うことが最も多いと思われがちです。しかし実際には、日本国内における日本語教育実施機関・施設等で学ぶ日本語学習者数は、2015年(平成27年)11月現在、19万人なのに対し、世界全体の日本語学習者数は同年現在で約365万人となっていて、約20倍です。順位としては1位中華人民共和国953,283人、2位インドネシア745,125人、3位大韓民国556,2・・・
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- 語学
小満
今年は5月20日から二十四節気の小満に入ります。万物の成長する気が次第に長じて天地に満ち始める、ことから小満といわれています。ようやく暑さも加わり、麦の穂が育ち、山野の草木が実をつけ始め、紅花が盛んに咲き乱れます。また梅の実がなり、西日本では、走り梅雨がみられる頃です。田植えの準備を始める頃でもあります。走り梅雨というのは本格的な梅雨に入る前のぐずつく天候のことで、この後晴れた日が続き、その後本格・・・
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言語接触と混淆語
日常生活において、いろいろな形の言語接触があります。小さな違いでいえば、普段の生活は誰もが自分のことば(個人方言)を使っていますが、テレビの言語はいわゆる標準語であったり、関西弁であったりしますから、方言同士の言語接触ということになります。旅にでれば、必ずその地方の方言と接触します。日本国内ではこの程度の違いが日常的ですが、諸外国では民族の違う人同士の接触が日常的なので、異言語の言語接触が起こりま・・・
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併用と兼用
よく似た概念のため、時々誤解されることがありますが、内容を理解しておくと正確に相手に伝わる語彙群があります。その1つが併用と兼用です。併用の例としては、電動自転車を思い浮かべていただくとわかりやすいと思います。坂道などでは人力と電動モーターが「併用」されます。一方、兼用の例としては、最近の傘には雨の時に雨傘、晴れた日は日傘と「兼用」できます。併用も兼用も2つのものを利用することは共通ですが、「使い・・・
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目標言語の設定
中間言語の存在を肯定し、学習者に見合った中間言語を目標言語に設定する、という論理は簡単そうでいて、実はかなりの経験と知識を要する技術です。そのための基本知識として、まず目標言語とは何かを考えなくてはなりません。よくある間違いに、母語話者の言語を目標とする設定です。いわゆるネイティブ崇拝論です。当然のことですが、母語話者は自分がどのような過程を経て、その言語を学習したのかわかっていません。「自然に」・・・
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