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統一と力

「分かれる」に対し「集まる」方は集であったり、合であったり、いくつかに分かれています。とくに統一という「結果」になることはかなり好意的に捉えられるようです。歴史的にも天下統一とか、度量衡の統一などが記述されます。反対に分裂はあまりよいニュアンスではなく、歴史的に記述されることは稀です。日本史上でも分裂が記述されているのは南北朝に分かれた時くらいではないでしょうか。 統一という行為には必ず力が背景に・・・

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分かれる、集まる

「分かれる」という現象は物理的に考えると、1つの現象ですが、それに対する言語表現はたくさんあります。これは同じ現象に対して、捉え方というか、心理的な判断や価値判断が加わるためです。また「分ける」という動詞の目的語が加えられて十五になっています。二字熟語だけでも170語以上あります。それだけ重要な概念だといえます。分かれることと集まること、分散と集合、分離と統合ではなんとなく、まとまっていく、集まる・・・

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人日の節句と七草粥

人日(じんじつ)の節句は五節句の1つで、古来中国では、正月の1日を鶏の日、2日を狗(犬)の日、3日を猪(豚)の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていたそうで、7日目を人の日には犯罪者に対する刑罰は行わないことにしていたことに由来するそうです。 この日には一年の無病息災を願って、また正月の祝膳や祝酒で弱った胃を休める為、7種類の野菜(七草)を・・・

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小寒

1月6日は小寒の入りです。テレビの天気予報はこの日だけが小寒のような説明をしますが、それは間違いです。小寒の初日を「寒の入り(かんのいり)」といいます。小寒には、寒中や寒稽古など、おなじみの習慣がたくさんあります。小寒は二十四節気の1つで、二十四節気は春分点から春分点までの1年を24分割したもので、約15日続きます。従って1月19日までが小寒です。その後は大寒となります。二十四節気は七十二候に三分・・・

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新年宴会

1948年まで1月5日は新年宴会の日で祝日でした。新年宴会は奈良時代から宮中で行われていた元日節会(がんじつのせちえ)に由来し、室町時代から中断されていたのを、明治になって再興したものだそうです。(wikipedia) しかし、元日には宮中で様々な行事が行われることから、1872年(明治5年)より1月5日に移され、「新年宴会」という名称になりました。皇族のほか、親任官(大臣、高級官僚、軍人など)、・・・

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仕事始め

1月4日は多くの人の仕事始めの日でしょうが、一方で正月三が日が終わり、今日からお休みという人もいるでしょうし、まだまだ仕事が続くという人もいるでしょう。今年は年初から大災害があり、誰もが変動の歳を予感したかもしれません。天変地異は自然現象として冷静に扱う人もいるでしょうが、一方で天の意思とか、運命とか、いろいろ思いを巡らせる人もいることでしょう。そうした人々の思いを迷信として排除してしまうことは、・・・

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元始祭

1月3日に皇居では元始祭が行われます。元始祭とは宮中祭祀 のひとつで、天皇 が 宮中三殿 (賢所・皇霊殿・神殿)において陛下みずから主宰する親祭で、皇位の元始を寿ぐ儀式です。元始祭は明治3年旧暦の1月3日 に神祇官八神殿に八神・天神地祇・歴代の皇霊を鎮祭したのに始まるとされています。明治6年1月3日から現在の三殿親祭の形式となったそうです。明治41年9月19日制定の皇室祭祀令では大祭に指定されてい・・・

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初夢、初荷、初売り

元日の翌日は初夢、初荷、初売りなど、その年、初めてのことに縁起を担ぎます。つまり元日は初詣などの宗教行事が中心で、いわゆる仕事や作業はお休みする日です。キリスト教世界ではそれが安息日holidayとなっています。それも毎週1日やってきます。古来の日本は働き者ばかりだったのか、休みは盆と正月の二回が定例でした。むろん、奉公人は藪入りなどの休みがありましたが、農民は農作業の合間に休みます。自然は休んで・・・

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令和五年甲辰

明けまして、おめでとうございます。本年は甲辰(きのえたつ)です。そして元日は甲子(きのえね)という十干十二支の第一番という、始めるにはとてもめでたい日になっています。 甲辰の歳は活気にあふれ、力がみなぎる歳だそうです。今までがんばってきた人は今年、その成果が花開いたり、新しい才能が発見されたりする歳だそうですから、これまで努力された方には良い年になるでしょう。甲というのは十干の最初であり、また亀の・・・

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百八の煩悩

大みそかには除夜の鐘を衝くのが慣例です。大抵は順番で1回づつ衝かせてもらうだけですが、鐘を衝くという行為そのものよりも、除夜の鐘の音と共に一年の罪を懺悔し、煩悩を取り除き、清らかな身になって新年を迎えることが大切です。それで除夜というわけです。 煩悩は人間の心に起こる様々な欲望や執着のことです。これらの欲望や執着は人々を苦しめる原因となることがあります。3つの煩悩として貪欲、瞋恚(しんにょ)、愚痴・・・

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味噌の日

毎月30日は晦日(みそか)という月末の日で、月締めの場合の支払い日です。年払いの場合は翌日の大晦日が支払い日です。味噌の日はニクの日やニワトリの日と同様に毎月あるのですが、あまり広まっていない印象です。味噌汁は毎日飲むことが多いせいかもしれません。そして2月は30日がないので、味噌の日はないのです。 三十と書いてミソと読むのは三十路などで知られていますが、四十でヨソ、五十でイソと読むように十は古語・・・

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ニクとフクの日

12月29日はニクの日でもあり、フクの日でもあります。肉の日は毎月ありますが、福の日はこの日だけのようです。福の日は紀文食品が制定したそうで、お正月準備の日という商業戦略です。肉の日も肉屋さんやスーパーのセールですから、似たようなものです。どちらも語呂合わせなのですが、まず肉の話からします。 肉という日本語は牛肉、豚肉、鶏肉だけでなく、魚肉や果肉という表現もあるように、皮の内側の実の部分を指してい・・・

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今年最後の庚申

12月28日は旧暦の庚申(こうしん)で、今年は7回あり、最後の庚申の日です。今日、庚申の日の行事をしているのは数少ないですが、江戸時代までは盛んに行われていました。その痕跡として庚申塚や庚申塔が各地に残っています。庚申信仰は道教に説く「三尸説」(さんしせつ)を元に、密教や修験道、民間信仰や習俗などが組み合わさって成立したものとされていますが、明治時代に迷信として排除されました。三尸説とは人間の体内・・・

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宗教色が薄まると文化は広がる

天満宮への参道にある樹齢百年はあろうかという松の木の梢の上に、明けの明星がみえた時、まだうす暗い夜空に輝くVenusはとても美しいものです。ご来迎として日が昇る姿も美しいもので人気がありますが、日が昇ると星は消えていきます。 太陽を信仰する宗教は多く、宗教は光だとする宗派も多いです。しかし光が強いと星は消えます。光が強くない世界で星は光るのです。宗教を太陽、文化を星に例えると、宗教が強すぎる社会で・・・

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クリスマス・ディナー

本日は日本では12月26日ですが、日差があるため欧米ではクリスマス当日です。日本でクリスマス・ディナーといえば、24日の夜に食べるご馳走ではないでしょうか。しかし欧米ではクリスマス当日つまり25日の昼に食べるご馳走のことです。ディナーについてですが、日本ではほぼ夕食の意味で、昼に食べるのはランチです。そしてランチはディナーの簡易版というのがレストランのメニューになっています。しかしディナーdinn・・・

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ようやく師走

冬至の次の日は新年の元日ということを一昨日書きましたが、今年は旧暦の進みが遅く、新暦12月23日が新月で師走朔日です。正月は一カ月後なので、不思議な感覚になります。こういう暦のズレを不便と感じるか、おもしろいと感じるかは人それぞれです。コラムとしても、本当は一昨日書いた方が適切なのですが、当日分には書ききれなかったので、遅れてご紹介しています。もしこのコラムを25日にご覧になっているならば、今のア・・・

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降誕祭前夜

クリスマスの日本語訳は降誕祭です。イブは前夜ですから、クリスマス・イブの日本語は降誕祭前夜というのが正式でしょうが、誰もそういいません。ちなみにお釈迦様の誕生日は降誕会といいますから、区別されています。 日本ではいつのまにか、前夜もクリスマスと呼んでいて、祭当日はもう関係ないような雰囲気になります。クリスマス・イブに家族で食事するのが習慣化し、チキンを買って、なぜか苺のショートケーキを食べるのが定・・・

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冬至の翌日は元日?

冬至はこの日を境に日が長くなっていくことから、「一陽来復(いちようらいふく)」という新年の元日のような日です。古来から現在でも、冬至を境に日が長くなっていくので、だんだん暖かくなるようなイメージですが、実際にはこれから大寒など、寒さは増していきます。太陽が気温と関係があることは確かなのですが、現在の天気予報でも解説しているように、北方からくる寒い高気圧と南方から来る熱い高気圧が来るかどうかで気温が・・・

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冬至 winter solstice

一年で最も昼の時間が長くなるのが夏至、最も夜が長くなる冬至です。冬至は生命の象徴である太陽の力が最も弱くなる日であることから、「死に最も近い日」と考えられ、恐れられてきたという歴史があります。一方、この日を境に日が長くなっていくことから、陰の気が極まり陽の気に向かう折り返し地点とも位置づけられ、「一陽来復(いちようらいふく)」という、衰運をあらため幸運へと向かうみそぎの意味合いがあり、それで柚子湯・・・

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トイレの文化

トイレの違いについては多くの人が書いていますが、意外に世間に知られていません。トイレは文化圏によってかなり異なるのと、あまり公開されていないことが多いため、現場でショックを受けることが多いからでしょう。またいわゆる下ネタになるので、おおっぴらにはいいにくい、という事情もあります。 最近の日本にはデザイン性の高いトイレや豪華なトイレがあるのを見て、外国人は驚きます。そもそも外国旅行をしていて一番困る・・・

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