町屋の日
3月8日は町屋の日とか。どういう語呂合わせなのかと思ったら、3月はmarchなので、マーチヤということだそうです。ついに英語まで語呂合わせするのですね。
もっともoneワンは犬の日で使われていますし、初めてのことではないです。
町屋といえば京町屋が有名になりましたが、町屋の日も京町家情報センターが制定したものです。町屋とは本来は店舗と住宅が一緒になった長屋風の商家の建物です。昔は、武家屋敷や農家は門構えがあり、住居は道路から離れた奥にありましたが、町屋は直接道路に面しているのが特徴です。
町屋の歴史は古く、平安時代に都市への人口の流入が増え、間口2間、奥行き2間の小さ目の家に簡単な屋根を付けた家が軒を連ねる形で急造されました。やがて町屋は次第に発達し江戸時代になると瓦葺の大き目な家も作られるようになり、うだつもつけるようになりました。江戸時代は火事も多く、町が焼き尽くされるようになり、蔵を作ったりするようになりました。有力な商人は黒漆喰の土蔵を作るようになりました。幕末頃の店蔵は黒漆喰仕上げの外壁に重厚な屋根と軒蛇腹を持ち、2階の開口部には観音開きの扉か格子を付けた横長の窓を設けるなど豪勢な作りでした。下屋庇は板葺きで、出桁造の建物が半数ほどありました。黒漆喰仕上げは「江戸黒」と呼ばれ白漆喰仕上げより多くの手間がかかるが、表通りの店蔵や袖蔵では好んで用いられるようになりました。現在、小江戸を呼ばれて人気の観光地である川越の町屋はこうした豪商たちの町屋が中心である。しかしこうした町屋の他に裏通りや敷地の奥の路地に面した場所には、職人の仕事場を兼ねた町屋や住居専用の町屋、複数個の間取りが一つ屋根の下に作られる棟割長屋などが建てられました。商家と違い住居専用である町屋は小規模のものや長屋の形式を取ることが多く、時代劇などに出てくる長屋がこの形式です。特に店をやっていない住居専用の町屋を仕舞屋(しもたや)と呼びました。住居専用の場合、表側に玄関土間を構え、奥を居住用の空間とする構成をしています。
京都町屋の格子は、室町時代末期の空きの広い縦横の桟で構成された狐格子から、隙間を縮めた竪格子へ変化しました。京都の表通りは江戸とは違って、格子の付いた中2階の町屋が立ち並ぶ、落ち着いた町並みでした。戦災を免れた京町屋も職人たちが廃業したり、郊外に移るにつれ、現在は民宿やシェアハウスのように変化してきたのですが、外国人には人気のようです。
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