新年宴会


乾杯

1948年まで1月5日は新年宴会の日で祝日でした。新年宴会は奈良時代から宮中で行われていた元日節会(がんじつのせちえ)に由来し、室町時代から中断されていたのを、明治になって再興したものだそうです。(wikipedia)

しかし、元日には宮中で様々な行事が行われることから、1872年(明治5年)より1月5日に移され、「新年宴会」という名称になりました。皇族のほか、親任官(大臣、高級官僚、軍人など)、外国の公大使などが宮中に招かれ、新年の祝賀として盛大に宴会が行われたそうです(同)1872年(明治5年)から1874年(明治7年)までは1月5日・6日の2日に渡っていたが、1875年(明治8年)から1月5日のみになった。事変の勃発により中止される年もあったそうです。(同)

現在は、元日に宮中で執り行われるのは『新年祝賀の儀』で、これはこの新年宴会の流れを受け継いだものです。また元日の翌日は宮中参賀が行われ、天皇家の皆様に国民が拝謁できる日となっています。この日を楽しみに日本国中からやってくる人も多く、一方でテレビで箱根駅伝を見ている人もいます。帰省して久しぶりに親族と賑やかに過ごしている人、温泉でゆっくりしている人、海外で過ごしている人、人それぞれに正月の過ごし方があるのが自然な姿でしょう。みんなが同じことをしているというのではなく、みんながそれぞれに楽しんでいるのが当たり前の姿といえます。

災害地の人々や戦渦に苦しむ人々にとっては、正月どころではないので、お気の毒なことですが、日本は人々の支援が厚い国ですから、人々の温かさを感じる機会となると思います。自然の災禍は厳しいものがありますが、それを超える人智と人々の支援により禍も転じて福となることも多いものです。幸せな現状を喜ぶと同時に、苦しむ人に思いを馳せるだけの心の余裕ができると、人としての成長があるのでしょう。

今年は災厄からスタートした歳ですが、上り龍の歳ですから、これからみんなの協力で経済は登っていく運命なのかもしれません。政治が怪しくて頼りない分、国民の側はそれぞれが、がんばっていくしかないと覚悟を決めるしかないのでしょう。それがかえって良い結果をもたらす可能性もあります。人任せで運を待っていても良い結果にはならない、という歳でしょう。過去の努力が報いられる歳でもあります。

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