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出窓と廊下の文化

出窓のある家とない家があります。どういう基準で出窓を作るのかよくわからないのですが、明り取りとしての窓の機能に鉢植えやぬいぐるみなどを置いて、室内インテリアとして人気があるようです。出窓には室内向けの飾りであると同時に、外部への飾りとしての機能もあり、ヨーロッパの街では出窓にたくさんの花が飾ってあって、町全体の風景になっていることも多いです。 日本の旅館では出窓が広くとってあり、そこに腰かけて外と・・・

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表札の文化

街を歩くとどの家にも表札が出ています。しかし海外ではまず見かけません。会社や施設に看板はありますが、個人の家で名前が表札になっていることはなく、家番号や住所が示されているだけです。郵便や配達はそれでできますから、名前は個人情報なとして秘匿されているのかもしれません。日本では苗字だけでなく、家族の名前も全部書いてある場合や、2世帯住宅では苗字が2つ書いてある家も珍しくないです。 日本でも昔から表札が・・・

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障子と襖の文化

襖や障子は日本では当たり前のものですが、日本独特のものです。扉としての機能と壁としての機能があり、開け閉めするという意味では扉ですが、すべて閉じれば壁の役割をします。襖は完全に閉じていますが、障子は一部をガラスにして外が見えるようになっているものもあり、窓の役割にもなっています。 そしてなにより、襖には絵が描かれています。外国でも壁に絵を描くことはありますが、外壁が中心で、家の中の壁に立派な装飾を・・・

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壁の文化

最近の日本の家はカラフルな壁の家が増えました。これは建築法の違いと建築材料の変化が理由だと思います。日本の古い家の壁は土壁で、竹で編んだ格子状の網の上に泥と藁を混ぜ込んだ土を塗りこんでいきます。そのままのこともありますが、大抵は上に漆喰などを塗ります。基本的に外壁では柱を露出することはあまりありません。 ヨーロッパの古い家の作りも似たような土壁が多いのですが、基本的に柱を見せることが多く、それがデ・・・

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間取りと寸法の文化

欧米の家に行くと、まず玄関の広さに驚きます。英語でentrance hallまたは単にhallというのですが、確かにホールというほど広く、ここで客を迎えるのがルールです。日本では玄関がある家でも、靴を脱ぐ程度のスペースで、よほどの大きな家でないと、接客するような畳の間はついていません。広い玄関の間にはたいてい衝立(ついたて)があり、奥は見えないようにしています。欧米の玄関は階段や客間などのドアが見・・・

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軒の文化

最近の家には軒(のき)が付いていません。日本の伝統的な建物には立派な軒がついています。お寺の山門や五重の塔などは、軒が大きく出張っています。この軒の美しさが日本建築の美しさを代表している、といっても過言ではないでしょう。 ところが、最近の住宅はのっぺりした壁で、中には箱のようなデザインの家も増えています。軒がなくなった理由は、都会の家では土地が狭く、建築法上、隣地との境界からの距離を一定程度とらな・・・

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塀の文化

海外に行くと街並みの違いが新鮮です。建物の違いも目につきますが、案外気が付かないのが、塀の存在です。日本でも最近は道路側の塀がない家が増えてきました。欧米だと、都会では玄関が道路に直接つながっている建物が少なくないです。郊外や田舎の住宅エリアだと、玄関前にフロントヤードという広い庭がついている、日本からすると大きな家が普通です。それでも道路側に塀がある家は稀です。お屋敷、いわゆるマンションになると・・・

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建築文化

文化と言うと、食文化や芸能に関心がいきがちですが、海外旅行をすると真っ先に目につくのが町の風景です。それは家並みが国によって全く違うことです。家というのは自然環境と密着しており、長い生活的な伝統があります。建築物も文化そのものです。建築といっても、寺院やビルなどの大きなものから、一般の住宅、田舎の民家までさまざまです。観光というと最初はどうしても大きな建築物に目が行きますが、しばらくすると、街の住・・・

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レトロブーム

今は何度目かのレトロブームだそうです。昭和歌謡とか民具など昭和が「新しい」ということで、若い人に人気なのだそうです。中高年には「昭和が新しい」と言われても違和感だけですが、平成世代には見たことも、聞いたこともないものなので、初めて見る新しい物というのはその通りだと思います。新しい、というのは時代の変遷だけでなく、知らないものに出会うことも含みます。未体験は新しいのです。 幕末から明治の人々にとって・・・

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師走

旧暦12月は師走です。今では新暦でも12月を師走というようになりました。他の月は旧暦の和名を言うことは少ないのですが、なぜか師走になるとマスコミは盛んにいうようになります。年の瀬ということもいわれます。瀬というのは「流れる水」というのが原義ですが、急流という意味もあります。年末のたまった支払いを行う困難さを、浅瀬や川の流れが急な所を船で行く困難さにたとえて表したということで、年の瀬という表現ができ・・・

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黒金曜日

最近日本でもブラックフライデーセールというのが増えてきました。アメリカでは1960年代頃から増えてきたのが、次第に世界に広がっているようです。元々はアメリカではThanksgiving Dayが11月の第4木曜日で、その翌日は商品が売れない日なのでお店が起死回生を狙って始めたものです。アメリカでは年2回感謝祭とクリスマスにターキー(七面鳥)を食べる習慣ですが、最初は感謝祭だけでした。今でもクリスマ・・・

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感謝祭と黒金曜日

11月23日は日本では「勤労感謝の日」ですが、アメリカではThanksgiving Dayです。アメリカの感謝祭は第4木曜日という曜日指定の祭日なのですが、今年は偶然日米が重なりました。しかし意味は全く違います。日本の勤労感謝の日は、元は新嘗祭という五穀豊穣を神に感謝する日です。「新」は新穀、「嘗」は奉る、舌の上にのせて味をためすという意味で、「新嘗」はその年に収穫された新穀を神様に奉って恵に感謝・・・

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神無月朔日

今更の感がありますが、11月13日は新月で旧暦神無月朔日になります。今年は閏月もあって、かなり月のずれが大きいです。しかし、今年の気候は、今日から10月というのが妙に納得がいきます。立冬が過ぎてから神無月が来るというのも珍しいといえば珍しいです。旧暦は太陰暦と太陽暦を組み合わせたものなので、こうした現象が時々起こります。暦を生活に指針にしている人にとっては不便なこと限りないですが、自然とともに生き・・・

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十五夜

10月29日は旧暦長月十五日で、十五夜です。旧暦の八月十五夜がいわゆる名月の十五夜ですが、今年は夏が長かったせいもあり、今の方が秋らしくなっていて、空も済んでおり、十五夜の月らしい雰囲気があります。月見の宴は八月十五夜にするのが本来ですが、こういう行事は固定的に考える必要はなく、余裕ができた時に何度も楽しんでよいものだと考えています。旧暦のよいところは月齢と同じなので、朔日(ついたち)には月の始ま・・・

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十三夜

10月27日は旧暦長月十三日で、十三夜です。満月は毎月あり、十三夜も本来は毎月ありますが、長月の満月がいわゆる名月であり、その後の次の満月前の十三夜をとくに十三夜と呼んでいます。満月は世界中、どこの文化でも重要視していますが、十三夜という満月前の状態や十六夜(いざよい)のように、わずかに過ぎた状態を愛でるのは日本独特の文化意識だろうと思います。 キリスト教文化圏ではクリスマス前夜は楽しい気分になり・・・

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秋土用の辰の日

令和5年10月25日秋土用の辰の日(丙辰)です。夏土用は丑の日なので、「う」のつく食べ物、黒い食べ物でしたが、秋土用は辰の日で青い食べ物の縁起がよく、「た」のつく食べ物がよいとされています。「た」のつく食べ物は多いのですが、青くて「た」のつくものというと、あまり思い浮かびません。青首だいこん、というのが浮かんだのですが、ちょっと苦しいですね。青物というのは、従来は野菜のことを指すのですが、魚にも青・・・

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寒露

寒露(かんろ)とは「草花に降りる露が冷気で凍りそうな季節」ということです。今年は10月8日が寒露です。今年は最近まで猛暑が続きましたが、急に涼しい日が続くようになり、秋が来た感じが強くなりました。寒露の頃は夜が長くなり、朝晩の冷え込みが感じられるようになります。空気が澄んだ秋晴れの過ごしやすい日が多くなります。夜空を見上げると、より美しくきれいに輝く月や星が見られます。二十四節気は3つの七十二候に・・・

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日本語のリズム(七五調)2

日本の歌の多くが七五調であるのは、日本語がそもそも七五調であることが原因です。七五調は古くから日本の歌に取り入れられている韻律ですから、日本語と深い関係があることは明白です。言語が先か歌が先かという問題は、鶏の卵が先か鳥が先かという議論と同じで、どちらかを先にすることはできません。最初から表裏一体であったと考えられます。 この日本語の韻律を「日本語四拍子論」という人もいますが、特別なネーミングをす・・・

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明治維新は旧暦を消せなかった

明治5年、西洋かぶれした明治政府官僚は強引に新暦への転換を行いました。しかしいかに政府が強大でも、月や太陽の運行までは変えられません。旧暦は太陰太陽歴という月と太陽の運行を元に暦を作っているので、その運行が不規則であれば、当然ズレが生じます。そのズレを埋めるために人工的な工夫で調整を図ってきました。閏はその結果です。 今年は閏月があり、完全に1カ月旧暦が遅れました。中秋の名月は八月十五日の月と習慣・・・

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中秋の名月

2023年の中秋の名月は9月29日です。中秋の名月とは旧暦の8月15日の夜に見える月のことを指します。中秋の名月を愛でる習慣は、平安時代に中国から伝わったと言われています。日本では中秋の名月は農業の行事と結びつき、芋名月などとも呼ばれることもあります。ここでいう芋はサトイモです。 今年の中秋の名月はたまたま満月と同じ日ですが、実は、中秋の名月と満月の日付がずれることは、しばしば起こります。例えば、・・・

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