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連続と不連続

日本語の連続と不連続は連続が肯定的な意味なのに対し、不連続は不がついて否定的な意味をもっています。ところが英語のdiscreteの対語はnon-discreteで、discreteが肯定的になっています。英語のdiscreteは不連続だけでなく、数学では離散的と訳されています。個別的という訳語もあります。語源的には個別になっている状態を表していますから、日本語だと「バラバラ」と考えるのが一番わかり・・・

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絶対と相対

主観と客観は視点の違いですが、人間の感覚なので、完全に違うわけではありません。程度問題といえます。しかしなんとなく絶対的というか相互排除的な感じで受け止めている人が多いと思います。自分と他人が入れ替えるのはむずかしいのは事実ですが、「他人の気持ちになって考える」ことが日本人は意外と得意です。思いやりとか忖度は相手の気持ちになって行動することです。欧米人はこれが苦手です。自己主張は強く出しますが、相・・・

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主観と客観

昨日の「変化と選択」に関係して、その判断基準は人によることがわかりました。その人の判断基準が判断する人にある場合が主観的とされています。そうでない場合を客観的といいますが、日本では主観的は正しくなく客観的が正しい、というような議論が目立ちます。これは主観と客観を絶対視していることから起こる誤解です。 主観というのはその人が考えていること、客観はその人以外の人が考えていること、なので、どちらも人が考・・・

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変化と選択

昨日の小林武彦先生の講演の中で(https://www.youtube.com/watch?v=ujN8LTepZ9g)「進化とは変化と選択」というテーマもありました。この論理にも説得力があります。しかし進化または変化が選択の結果だとして、それが肯定的な価値判断か否定的な価値判断なのかは人により違うのではないでしょうか。生物学では進化とは正の方向への変化を前提としています。負の方向の変化は退化と呼・・・

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利他の心

「利他の心」というと宗教者の説教な感じをうけますが、そうではなく、小林武彦先生という生物学者のお話です。「生物はなぜ老い、そして死ぬのか」小林 武彦(東京大学 定量生命科学研究所教授)2023年度 軽井沢土曜懇話会 第2回という講演の中での話題です(https://www.youtube.com/watch?v=ujN8LTepZ9g)詳細はyoutubeをご覧いただくとして、小林先生は「老後があ・・・

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ウルフムーン

1月26日は旧暦12月16日で、今年初めての満月となります。この満月をアメリカの一部ではウルフムーン、狼の月と呼んでいます。アメリカ先住民は月の満ち欠けによる太陰暦を彼らは使っていました。彼らの生活は作物の収穫や狩猟など大自然と共存していて、季節を把握する力が備わっていました。そのため、生活する上で指標となる毎月見られる満月を目印にして、その月にまつわる関係性の深い生物や作物、または風景などから連・・・

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平将門の乱

令和6年1月25日は旧暦12月15日です。天慶2年(949年)12月15日 平将門が上野国衙を倒し国府の印と府庫の鍵を掠奪し上野・下野を制圧。京都の朝廷 朱雀天皇に対抗して八幡大菩薩と菅原道真のお告げで「新皇」と称します。これで朝敵となったわけです。この平将門の乱は大河ドラマ(風と雲と虹と(1976年))で取り上げられた事で好意をもって広く受け入れられ、『帝都物語(1987年)』など小説や舞台の題・・・

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吉原移転

明暦2年(1657年)12月24日 、江戸幕府は日本橋葭町(よしちょう)の葭原(吉原)遊廓の浅草千束への移転を命令しました。葭町は芳町となり、現在は日本橋人形町となっています。芳町を含む現在の日本橋人形町周辺はかつて「元吉原」と呼ばれる遊里が繁栄を極めていました。しかし、江戸市域の拡大や1657年の明暦の大火により、浅草への遊郭移転(新吉原)がなされ、その後芳町には中村座をはじめ歌舞伎の芝居小屋も・・・

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日蘭和親条約

安政2年(1856年)12月23日、江戸幕府とオランダは和親条約を締結しました。それ以前の幕府の鎖国体制においては、日本と李氏朝鮮及び琉球王国との関係は通信とされ、貿易が行われたのみならず国交がありました。しかし、オランダと中国との関係は通商とされ、貿易は行われたものの国交はなかったのです。オランダ商館が平戸から、現在の長崎市の出島へ移されて以降、オランダ人の行動範囲は出島に限定されてきました。し・・・

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JAZZ

JAZZの"JA"が"January"(1月)の先頭2文字であり、"ZZ"が"22"に似ていることから、1月22日はジャズの日だそうです。NHK朝ドラの「ブギウギ」はジャズの1ジャンルです。ブギウギは1920年代後期にシカゴで流行したピアノによるジャズのブルース演奏スタイルの一種です。黒人がダンスをする際に演奏されたのが起源であり、ロックンロールの原点になったとされている音楽でもあります。低音部は・・・

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南北朝の分裂

南北朝の分裂というと朝鮮半島のことを連想する人もいるかもしれません。それくらい南北朝分裂の歴史的意味は教えられていません。一つの出来事としか考えられておらず、時代的には鎌倉時代と室町時代の間ですが、室町時代に入れて理解されることが多いようです。建武の新政(1333年)の崩壊を受けて足利尊氏が京都で新たに光明天皇(北朝=持明院統)を擁立したのに対抗して、京都を脱出した後醍醐天皇(南朝=大覚寺統)が吉・・・

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大寒

今年は1月20日から二十四節気の大寒に入ります。二十四節気は旧暦の習慣ではありますが、太陽暦なので新暦と同じ日付になります。旧暦は正確には太陰太陽暦ですから、月の運行だけでなく、太陽の運行も活用しています。現在採用されている新暦は太陽の運行だけを利用し、月の運行は無視するものですから、自然との関係からいくと不自然な面も出てくるという不合理な側面もあります。新暦が合理的、旧暦は不合理と考えていた明治・・・

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災害時要援護者2

災害報道は「絵にならない」ものは放送しません。現地で消防団の方に聞いた話は衝撃的でした。津波の知らせがあり、消防団も出動し、避難する人々の誘導に当たったそうです。避難者の中には障害者や高齢者もいたわけですが、ある車いすの高齢者の避難させるため、若い消防団員が車いすを押して道路を歩いていました。海の近くであったので、台地の上から全体を眺めて指揮していた消防団長はその高齢者と若者の二人が歩くすぐ向こう・・・

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災害時要援護者

能登半島震災の報道が連日続いていて、被災者の状況も報道されていますが、なぜか「災害時要援護者ガイドライン」について解説している局が私が見た範囲ですが、どこにもありません。要援護者の対象は障害者や高齢者など、自力の避難が困難な人です。 阪神淡路大震災の後日の調査では、要援護者とされる人の災害罹災率がそうでない人の3倍あったことがわかっています。そして東日本大震災でも同じことが起こりました。今回はどう・・・

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阪神・淡路大震災

1995年1月17日に阪神淡路大震災が起こりました。もう29年になります。日本は震災が多い国なので、1923年の関東大震災など甚大な被害があった有名な震災がありますが、この阪神淡路大震災は大都会の震災の様子がテレビのリアルタイムで報道された点がそれまでと大きく違うと思われます。朝のニュースで、あちこちで火災が起き、高速道路が大きく崩れ、落ちそうになっているバスなどの映像はとてもショッキングでした。・・・

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ワンマン

最近は「ワンマン」という表現をあまり聞かなくなったような気がします。昔は「ワンマン社長」というのがよく聞かれました。良い意味でも悪い意味でも、独裁的な経営者のことでした。ワンマンはone manですから、元は「一人」という意味ですから、ワンマンバスとかワンマンショーのような使われ方が本来的な表現です。ワンマンバスというのは、昔のバスは運転手さんの他に車掌さんが乗車していて、切符を切ったり、ドアの開・・・

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小正月、左義長、wikipedia

1月15日は小正月とされ、また左義長という、いわゆる「どんど焼き」が行われる地域もあります。しかしこれらの行事はそもそもが旧暦の時代の習慣なので、それを単純に新暦に移しても実感的にわかないこともあります。正月を新暦で祝うため、必然的にその関連行事も変更になってしまったのですが、肝心の行事の意義もだんだん薄れていき、やがては消滅していく運命にあるかもしれません。なぜ小正月というかというと、1月1日か・・・

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寡占と独占

寡占を英語ではoligopolyといいます。経済用語なので、あまりなじみがないと思われます。独占はmonopolyといいます。独占は「ひとりじめ」なのでわかりやすい概念ですが、寡占は少数の大企業が産業を支配しながら互いに競争し合う状態をいいます。完全競争と独占の中間的形態です。それらの企業は市場価格を左右する力をもち,互いに他社の反応を考慮して行動するという特徴があります。現在のIT市場は1社の独・・・

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独裁と独占

「集まる」という概念の政治的応用として、統一というのがあります。問題は統一された結果ですが、普通は一人のリーダーが決定者となるため、いわゆる独裁者となります。独裁者というと悪いイメージしかない人が多いのですが、当初は複数の力が散在し、社会が混乱している状態を、一人の強いリーダーが他を倒して、新しい秩序を作り出すので、混乱はなくなり社会の安定をもたらします。今でも世界のあちこちに存在する軍事政権がそ・・・

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旧暦師走

1月11日から旧暦の師走になりました。新暦から1カ月遅れていますが、旧暦は1カ月が30日ですから、少しずつ取り返していきます。昨年は閏月があったので、1年が13カ月ありました。今年は新暦の2月に閏日がありますから、1日だけ取り返しが早くなります。しかし旧暦では2月も30日なので、その分のズレが起こります。ややこしいように感じますが、実際は単純で旧暦は1年が基本的に30日×12か月で360日ですから・・・

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