宮中祭祀
1月30日は、年間20以上ある宮中祭祀の一つ、孝明天皇祭です。明治7年(1874)から明治45年までは国の祭日として実施されました。孝明天皇が崩御されたのは旧暦の慶応2年12月25日ですが、明治5年の暦法変更で新暦1月30日にあたることからこの日に祭祀が行われるようになりました。
孝明天皇祭では皇居内にある皇霊を祀る皇霊殿と孝明天皇の陵である京都の後月輪東山陵(のちのつきのわのひがしのみささぎ)にて祭典が行われます。
https://mikoshistorys.com/january-30-4000.html
宮中祭祀とは皇が国家と国民の安寧と繁栄を祈ることを目的として行う祭祀ですが、宮内庁のホームページでは宮中祭祀を「宮中のご公務など」と表記しています。
https://www.kunaicho.go.jp/about/gokomu/kyuchu/saishi/saishi01.html
公務には違いないのですが、政治的な行事と祭祀は別物のはずなので、ご公務としてまとめるのは違和感があります。
宮中祭祀の様子は非公開なのですが、お写真は公開されています。祭祀のほとんどは平安時代の装束が伝承されており、歴史的遺産です。宮内庁ホームの英語版を見ると内容が異なるのはやむをえないとして、写真類が非常に少なく文字ばかりの印象をもちます。外国からすると文章による説明よりは写真や動画の方が親しみがわくと思います。
英国王室のホームページは文章が少なく写真が中心になっています。これはお仕えする職員の意識の違いが反映されていると考えられます。
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