十歳の祝い


十歳

最近は十歳(ととせ)の祝いなるものがあるそうです。3と7を合わせて十になるので、3月7日が選ばれたとか。それなら4月6日でも 6月4日でもよさそうなものです。実際にこの日とは限らず、 子供がこれから成人として20歳を迎えるまでの半分の年齢となる10歳の節目をお祝いする行事なのだそうです。昔はなかったので最近の習慣でしょうか。

「1/2成人式」ともいわれており、最近では主に小学校などで10歳になる小学4年生に向けて、これまでの成長を祝い今後の健やかな発展を祈願する学校行事として全国的に広がりつつあるという話です。単に成長を祝うだけではなく、高学年になる前に「低学年にとっての先輩になる」という立場を再確認する意味もあるのだそうです。

各家庭で「十歳(ととせ)の祝い」を行なう時期は特に決まりがありませんが、お子様が10歳を迎える誕生日、正月や年度末、学校行事の際などに記念撮影をしてお祝いするという方が多いそうです。撮影を行なう際には、ユニフォーム姿、習い事・趣味の格好や、成人式をイメージした着物などの衣装が人気だそうで、七五三みたいなものなのでしょう。七五三の次の成長の証しといった意味合いなのかもしれません。

昔は十三祝いといい、子供が13歳となり、生まれた年の干支が再び巡ってきた節目をお祝いする行事がありました。江戸時代後期に始まったそうで、旧暦3月13日やその前後の日曜日などに、数えで十三歳(満12歳)になった男女が、福徳と知恵を授けるという虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)にお参りする行事です。「知恵もらい」「知恵もうで」とも呼ばれています。寺社によっては、参拝する時に好きな漢字一文字を毛筆で書いた半紙を供えて、ご祈祷を受けてお守りとお供物をいただくことになっています。また、お参りの帰り道では後ろを振り返らないようにします。後ろを振り返ると授かった知恵が戻ってしまうという言い伝えがありました。これには決められた約束は必ず守るという、大人としての責任を自覚させる意味のようです。

七五三が過ぎて、十歳の祝い、十三祝いと次々にお祝いだと親は大変ですね。一人ならともかく3人くらい子供がいると毎年になります。それに誕生日だ、クリスマスだ、お年玉だ、とジジババも大変です。

英語圏だとteenは13からなので、10歳から12歳までをpre-teenといい、身体的、精神的に変化が表れる頃として教育界では重視しています。

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