ガブリエル・ファーレンハイト


温度

ダニエル・ガブリエル・ファーレンハイト(Daniel Gabriel Fahrenheit、1686年5月24日 - 1736年9月16日)は、ポーランド・リトアニア共和国、王冠領プロイセンのグダニスク(ドイツ語名ダンツィヒ)で生まれ、主にオランダで活動したドイツ人技術者(専攻は科学機器製作)・物理学者。ファーレンハイトの生まれた日付の5月14日はユリウス暦によるものであるが、グレゴリオ暦では5月24日となる(Wikipedia)。

ということから5月14日は「温度計の日」となっています。ファーレンハイトといってもピンとこない人が多いと思いますが、アメリカでは今も使われている温度のFです。日本では華氏といいますが、これは中国でファーレンハイトを華倫海特と書き、それにMr.の意味の氏をつけて華氏と呼んでいるわけです。そして日本で使う摂氏はスウェーデンの天文学者・測地学者アンデルス・セルシウス(Anders Celsius 、1701年11月27日 - 1744年4月25日)を中国語で摂爾修斯と書くことからきています。年代にもよりますが、セッシ、カシと音で覚えて、換算公式を覚えた記憶があると思います。セッシの方は水の氷点を0度、沸点を100度としていて、体温や気温もそれを基準として示されますから、今日は暑いとか、熱があるとか、判断しています。英語圏でいまだにカシを使うのは、カシの基準が氷と食塩の混合物の温度を0度、健康な人間の体温を96度としているので、地球上の居住可能地域の大部分で気温変化は0°Fから100°Fの範囲に収まり、気温がマイナスの数字にならず、華氏温度が利用者にとって親しみやすいから、と主張しています。そして人間の体温が華氏温度で100度以上になると治療が必要とされるなど、華氏温度は生活感覚に直結した温度目盛であるといいます。カシでは水の融点は32度、沸点は212度となり、180度で区切られます。英語圏の子供は学校ではセッシを習うことが多いので、あの換算公式を覚えて計算することが多く、それで理科嫌いになる子供もいるそうです。日本ではカシに換算する必要は理科の問題以外にはないので、ほとんどの人が公式を覚えていません。それでもアメリカの天気予報は°Fで表示されることもあって、明日は暑いのか寒いのかわかりにくいです。たぶん日本に来たアメリカ人も天気予報に困っているでしょうね。温度だけでなく、度量衡も煮日米差があるので、製品のサイズや重さも今でも違います。輸入品の靴や洋服、パソコンモニタなどアメリカ基準のものもたくさんあるので、通常は両方書いてあるものの、微妙に合わないことがあり不便です。材木のツーバイフォーも2×4がインチなので、DIYなどでも微妙に困ります。

こうした度量衡や温度は生活に密着している分、統一がなかなかむずかしいのですが、科学の世界は統一しないと困りますから、国際単位系(SI)を用います。温度はK(ケルビン)という絶対温度(熱力学温度)を用います。セッシとケルビンの関係は[°C] = [K] − 273.15で計算されます。詳しい理論は省きますが、絶対温度0度がKで、セッシのマイナスは273°までしかない、ということになっています。

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