再び米西海岸ドライブへ
連休も過ぎ、再びドライブ旅行記です。前回はサンディエゴからロスアンジェルスまでの、いわば南部海岸です。今回はサンフランシスコまでの北部海岸をドライブします。南部海岸はビーチがほとんどでしたが、北部海岸は磯が中心になります。それには理由があります。 まず、海岸地形の違いです。南カリフォルニア(LA〜サンディエゴ)はだいたい沈降海岸で、海岸線がなだらかです。そのため、砂が堆積しやすく、広い砂浜が形成さ・・・
「五月雨」と「五月蠅い」
日本語には、季節の移ろいを繊細に映し出す言葉が数多く存在します。その中でも「五月(さつき)」を冠した表現には、単なる暦以上の意味が込められています。「五月雨(さみだれ)」や「五月蠅い(うるさい)」といった言葉は、一見すると無関係のようでありながら、日本人の自然観や感覚のあり方をよく示しています。 まず「五月雨」は、現在の暦でいう梅雨の時期に降り続く雨を指します。ここでいう「五月」は旧暦の五月であり・・・
Selected Papers Proceedings of Sign Language Communication Research Association Combined Issue 2024–2025
Contents Morpho-Kinetic Phonology of Japanese Sign Language (Kazuyuki Kanda, Professor Emeritus, Chukyo University) (Tsutomu Kimura, Professor, Department of Information Engineering, Toyota National C・・・
「五月病」という現代の民俗
日本で語られる「五月病」とは、正式な医学用語ではありませんが、新年度が始まってしばらく経った5月頃に、心身の不調を感じる状態を指す通称です。とくに学生や新社会人に多く見られ、意欲の低下、疲労感、不安、抑うつ気分などが特徴とされます。医学的にはAdjustment Disorder(適応障害)や軽度の抑うつ状態と関連づけて説明されることもあります。 なぜこのような現象が「五月」に集中するのでしょうか・・・
五月の行事をめぐる民俗学的考察
ヨーロッパの五月の行事は、一見すると華やかな春祭りにすぎないように見えます。しかし民俗学の視点から読み解くと、その背後には人間の深層的な思考や社会構造が色濃く反映されています。May FairやMay Dayに見られる要素は、単なる娯楽ではなく「象徴の体系」として理解することができます。 まず注目されるのは、「季節の転換点」という位置づけです。五月は冬と夏のあいだ、いわば境界にあたる時期です。民俗・・・
ケルトの祝祭、ベルテイン(Beltane)
ヨーロッパの5月の行事をさかのぼると、その源流の一つとして必ず言及されるのがBeltaneです。これは古代ケルト人が4月30日から5月1日にかけて行っていた祭りで、「夏の始まり」を告げる重要な節目でした。ベルテインの最大の特徴は「火」にあります。人々は丘の上などで大きな焚き火を起こし、その煙や炎によって家畜や人間を清めました。家畜を火の間に通すことで病気を防ぎ、繁殖を促すと信じられていたのです。こ・・・
スカボロ・フェアとメイフェア―中世ヨーロッパの「集い」の文化
「フェア」という言葉から、多くの人が思い浮かべるのは楽しい祭りかもしれません。しかし中世ヨーロッパにおいてフェアは、単なる娯楽ではなく社会の基盤を支える重要な制度でした。その代表例がScarborough Fairです。 イングランド北部のScarboroughで開かれていたこのフェアは、13世紀から続く大規模な交易市でした。国内外の商人が集まり、布や香辛料、家畜などが取引される国際的な市場でもあ・・・












