「五月病」という現代の民俗
日本で語られる「五月病」とは、正式な医学用語ではありませんが、新年度が始まってしばらく経った5月頃に、心身の不調を感じる状態を指す通称です。とくに学生や新社会人に多く見られ、意欲の低下、疲労感、不安、抑うつ気分などが特徴とされます。医学的にはAdjustment Disorder(適応障害)や軽度の抑うつ状態と関連づけて説明されることもあります。 なぜこのような現象が「五月」に集中するのでしょうか・・・
受信者の意味論5 行動観察
受信者が意味を心理的にどのように構築していくかを間接的に観察する方法として、一番普及しているのが行動観察です。人間の行動には意識的行動と無意識的行動がありますが、行動のほとんどは習慣化していて、ほぼ無意識に行われています。この無意識的行動は生理的な反射行動とも異なります。反射行動は意識では制御できないのに対し、無意識行動はある程度、制御できます。たとえばくしゃみを止めることはほぼ困難ですが、その時・・・
受信者の意味論3 工学的手法
受信者が意味を心理的にどのように構築していくかを直接観察する方法はなかなか大変ですが、近年になって、脳内の血流量や脳波の測定から、ある程度の推測ができるようになりました。これは音声の研究に対して音響工学が貢献してきた過程に似ていると思います。 たとえばN400という脳波は言語に関わるらしい、ということがわかってきました。N400とは「N400は、 事象関連電位 (ERP)として知られる脳波における・・・
Sign Language Studies 14
書名 Sign Language Studies 14 概要 手話と生物学の関係のみならず、視野を広げて、性教育や性用語の通訳についても言及するWoodwardの論文が載っている。1977年当時、すでにgayやlesbianなどによる分類があり、差別について厳しい論評をする彼の視点がわかる。現在話題のLGBTは昔から米国では差別の対象であった。ただこの時点ではTやQ、Aについては意識になかったよう・・・
Sign Language Studies 13
解説 前号で予告のあった通り、本号は生物学的な視点の論文が掲載されています。ジェスチャーと言語、チンパンジーの手話、言語進化の話題など、過去の掲載論文などを基盤として、さらなる「生物学と言語」の関係が研究されています。日本では生物学に人類学や心理学を含めることはしませんが、ここでは進化の問題も含めて生物の問題ととらえています。ある意味、日本の生物学が狭い範囲に専門化していることを示唆しています。










