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コラム Articles
涙のトレイル ― チェロキー族強制移住の悲劇

アメリカ西部開拓史には、「オレゴン・トレイル」と呼ばれる有名な移住路があります。19世紀半ば、多くの開拓者たちが幌馬車に乗り、大平原を越えて西部へ向かった道です。しかし、その輝かしい開拓物語の陰には、もう一つの「トレイル」が存在しました。それが「涙の道(Trail of Tears)」と呼ばれる、アメリカ先住民の強制移住の歴史です。 1830年、アメリカ合衆国第7代大統領であった Andrew J・・・

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Oregon Trail ― 西部開拓を支えた「希望の道」

アメリカ西部を旅していると、「オレゴン・トレイル(Oregon Trail)」という名前を各地で目にします。道路名や公園、博物館の展示などにその名が残されていますが、この道は単なる交通路ではありません。19世紀のアメリカ人にとって、人生をかけた大移動の舞台であり、西部開拓の象徴ともいえる存在でした。オレゴン・トレイルは、現在のミズーリ州からオレゴン州まで続く約3,500キロメートルの移住ルートです・・・

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芒種 ― 実りへの第一歩と梅雨の訪れ

二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」は、例年6月5日頃から20日頃までの期間を指します。立春から数えて九番目の節気にあたり、初夏から本格的な夏へと向かう大切な節目とされています。2026年の芒種は6月5日から始まります。「芒種」という言葉は、現代ではあまり聞き慣れないかもしれません。「芒(のぎ)」とは、稲や麦などの穂先にある針のような突起のことです。つまり芒種とは、「芒のある穀物の種をまく時期」という・・・

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オレゴン州 ― 森と火山と開拓の歴史が息づくアメリカ北西部

アメリカ西海岸といえば、多くの人はカリフォルニア州を思い浮かべるかもしれません。しかし、その北に位置するオレゴン州には、カリフォルニアとはまた異なる魅力があります。深い森林、雪をいただく火山、美しい海岸線、そして開拓時代の歴史が残るこの州は、アメリカ人の間でも「自然を楽しむための州」として高い人気を誇っています。 オレゴン州は1859年にアメリカ合衆国の33番目の州として成立しました。面積は日本の・・・

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Mount Shasta ― 聖なる山と北カリフォルニアの神秘

カリフォルニア州北部を旅すると、ある地点から突然、雪をいただいた巨大な山が視界に現れます。その姿は周囲の山々から独立してそびえ立ち、見る者に強い印象を与えます。それがMount Shasta(マウント・シャスタ)です。標高4,322メートル。カリフォルニア州で二番目に高い山であり、北カリフォルニアを象徴する存在として広く知られています。 サンフランシスコから州間高速道路5号線を北へ向かうと、何十キ・・・

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Chico ― 北カリフォルニアに広がる大学町と農業の風景

日本ではほぼ知られていませんが、チコ(Chico)は、サクラメントから北へ約150キロ、広大なセントラル・バレー北部に位置しています。この町は、大学町、農業都市、そして自然と共存する穏やかなコミュニティとして知られています。チコの最大の特徴は、その落ち着いた空気です。人口規模は大都市ほど大きくありませんが、街路には木々が多く、どこか牧歌的な雰囲気があります。夏は非常に暑く乾燥し、冬は比較的温暖とい・・・

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カリフォルニア州都サクラメント ― ゴールドラッシュと政治が交差する町

アメリカ西海岸の都市というと、多くの人はロサンゼルスやサンフランシスコを思い浮かべるでしょう。しかし、カリフォルニア州の「州都」はそのどちらでもなく、内陸部に位置するサクラメントです。サクラメントは巨大な観光都市ではありませんが、カリフォルニアの歴史、政治、農業、そしてアメリカ西部開拓の記憶を今なお色濃く残している重要な都市です。 サクラメントはカリフォルニア州北部、サクラメント川とアメリカン川の・・・

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ワイナリー巡り

ワイナリーは単独のこともありますが、ほとんどは1つの村のようになっていて、多くのワイナリーが点在していて、それぞれ独自の味と雰囲気があります。またテイスティングがあり、そこでおつまみとなるパンやチーズや燻製、酢漬けなどが提供されるのも魅力です。 ワイナリーの多くがシャトーという名前がついていますが、「シャトー(Château)」という名前がワイナリーに多いのは、フランスの貴族文化や土地所有制度との・・・

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SonomaとNapa ― 北カリフォルニア、二つのワインの谷

サンフランシスコからゴールデンゲートブリッジを北へ渡ると、やがて景色は都市の輪郭を失い、乾いた丘陵と葡萄畑の世界へ変わっていきます。その先に広がるのが、世界的なワイン産地として知られるSonomaとNapaです。二つの谷は隣接していますが、その空気感はかなり異なります。Sonomaは、どこか素朴で、土の匂いが残る土地です。観光地化されてはいるものの、農村としての気配がまだ強く、ゆったりとした時間が・・・

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サンフランシスコから北上

サンフランシスコから、せっかくなのでゴールデンゲートブリッジを渡って、今度は海岸通りをのんびりではなく、オレゴン州を通って、ワシントン州のシアトルまでの遠距離ドライブをしてみましょう。海岸に沿って行けなくもないのですが、有名なワイナリーもありますし、州都のサクラメントなどもありますから、高速道路である5号線を北上するルートを取ります。 まずはサンフランシスコの北端である金門橋(Golden Gat・・・

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San Francisco(サンフランシスコ)

アメリカ西海岸を代表する都市、San Francisco。観光案内ではたいてい、ゴールデンゲートブリッジやフィッシャーマンズワーフ、そして坂道をゆっくり登っていくケーブルカーが紹介されます。とくにケーブルカーは、サンフランシスコを象徴する風景のひとつです。急勾配の街を軋みながら進む姿は、近代都市というより19世紀の港町を思わせます。しかし、この街の本当の魅力は、そうした定番観光地から少し外れた場所・・・

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カリフォルニア州立大学制度 ― 「万人のための高等教育」という実験

California は、映画産業やIT企業だけでなく、高等教育の巨大な実験場としても知られています。その中心にあるのが、「カリフォルニア州立大学制度」です。日本では「カリフォルニア大学(UC)」、たとえば UC Berkeley や UC LAが有名ですが、実際に州民の教育を支えている巨大システムは、むしろCSUのほうだと言えるでしょう。CSUは現在23のキャンパスを持ち、学生数は約50万人に達・・・

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バークレーとUCB ― 「自由の丘」に建つ知の共和国

サンフランシスコ湾の東岸に位置する Berkeley は、単なる大学の街ではありません。そこは「思想」と「若者」と「自由」が長く交差してきた、特別な空間です。そしてその中心にそびえるのが、正式名称を University of California, Berkeley という大学、通称「UCB」あるいは「Cal」です。 日本では「バークレー」という名で知られることが多いですが、現地では「Cal」と・・・

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Palo Alto と Stanford

カリフォルニアの中部、サンフランシスコ湾の南に広がる地域は「シリコンバレー」と呼ばれています。その中心に位置するのが、静かな高級住宅地として知られる Palo Alto と、世界屈指の名門大学である Stanford University です。現代のIT文化を象徴する土地として知られる一方で、この地域には、乾いた西海岸の光と古い学問の伝統、そして開拓者精神が不思議に共存しています。 Palo A・・・

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Santa Cruz から San Jose

カリフォルニアの海辺の町、Santa Cruzから内陸の都市、San Joseへ向かう道は、距離にすればそれほど長くありません。しかし、その短い移動のなかに、アメリカ西海岸の文化や風景の変化が濃密に詰まっています。太平洋の潮の香りから、シリコンバレーの乾いた空気へ。波の音から、キーボードを叩く音へ。Santa CruzからSan Joseへの道は、単なる移動ではなく、二つの異なるカリフォルニアを横・・・

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モントレー水族館

Monterey。この町を代表する存在の一つが、世界的に有名な Monterey Bay Aquarium です。単なる観光施設ではなく、海洋研究、環境保護、教育活動の最前線に立つ水族館として知られ、多くの人々に「海を守るとは何か」を問いかけ続けています。この水族館が開館したのは1984年。もともとはイワシ缶詰工場だった建物を再利用して作られました。館内に入ると、まず驚かされるのが巨大な「ケルプフ・・・

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Monterey(モントレー)

カリフォルニア中部海岸の町、Montereyを訪れると、ときどき不思議な感覚に包まれます。そこは確かにアメリカ西海岸でありながら、乾いた陽光のカリフォルニアというより、むしろ北イギリスの古い文学の舞台のような空気をまとっているからです。海から流れ込む濃霧、灰色の空、岩に砕ける波、そしてどこか孤独な風景。それは、まるでWuthering Heights、日本語で『嵐が丘』の世界を思わせます。『嵐が丘・・・

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Pebble Beach(ペブルビーチ)

カリフォルニア州モントレー半島に位置する Pebble Beach は、世界でもっとも美しい海岸風景と名門ゴルフコースを持つ場所の一つとして知られています。切り立った太平洋の断崖、白い波、モントレーパインの森、そして霧に包まれる朝の空気――その風景は単なる高級リゾート地という言葉では表しきれません。ここには、自然と人間文化が長い時間をかけて重なり合った独特の静けさがあります。Pebble Beac・・・

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小満 ― 万物が「少し満ちる」季節

二十四節気の一つである「小満(しょうまん)」は、毎年およそ五月二十一日頃から六月五日頃までを指します。春から初夏へと移るこの時期、日本列島は柔らかな陽光と瑞々しい緑に包まれます。小満という名前には、「万物が次第に成長し、少しずつ満ち始める」という意味があります。秋の収穫ほどの「満」ではありません。しかし、田畑の苗が育ち、人々の心にも「今年も無事に実りへ向かっている」という安堵が生まれる、静かな充足・・・

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Carmel(カーメル)

カリフォルニア州中部の海岸線を南北に貫く「17マイルドライブ」を抜けると、霧の向こうに静かに現れる町があります。そこが、太平洋沿いの小さな宝石箱とも呼ばれる Carmel-by-the-Sea です。一般には単に「Carmel(カーメル)」と呼ばれていますが、その正式名称にある “by-the-Sea” が示すように、この町は海と芸術と静寂によって成り立っています。人口は四千人ほど。ロサンゼルスや・・・

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