Spring is come.
Spring is come.と聞いて、「?」と思う人、懐かしいと思う人、「間違っている」と思う人、いろいろなのではないでしょうか。ある世代から上の人なら、昔の英文法の本にほぼ必ず載っていた「現在完了形の例外」として、「be+過去分詞」の例文になっていたので記憶の片隅にあるかもしれません。英語の現在完了形はhave + 過去分詞ですから、その例外になるわけですが、実際には日本語にないニュアンスがあ・・・
形態素(接辞)からの借用語
12月2日のコラムでレトロのような接辞からの借用で日本語になっているのは「例外的」と書きましたが、調べてみると、けっこう例がありました。お詫びしつつ訂正したいと思います。 まずレトロと同じパターンの借用として、アンチunti、マルチmulti、ミスmis などがあります。アンチは「反対」という意味でほぼ独立的に使われますが、どこからこの用法が広がったのか不明です。英語としてはantithesis(・・・
短文定型文の記憶の有効性
入試問題対策であれば、英借文という技法も有効ですが、英会話など実用的な場面では、使用状況が限られるのと、即時性が求められるので、ゆっくり考えるのではなく、条件反射のようにやりとりすることが必要です。そのためには、限られた数の定型文を繰り返し訓練することで、「何も考えずに」口から出てくるようにする必要があります。一方で、聞き取りも、いちいち解析して解釈する必要はなく、状況が大体わかればよいのです。 ・・・
日本語の形態構造分析
ローマ字で活用を書くと、音素的視点から日本語の形態構造が違って見えます。「歩く」arukuは歩かないarukanai、歩きますarukimau、歩くaruku、歩く時arukutoki、歩けばarukeba、歩けarukeとなりますが、この分布の中で、変化しない共通部分を取り出すと、arukが共通で、変化部分はa,i,u,u,e,eとなることがわかります。同じように「分析する」をローマ字表記すると・・・
日本語の形態構造は特殊?
機械翻訳には普通の単語辞書ではなく、形態素辞書が必要です。ヨーロッパの言語の形態素の構造つまり形態構造は比較的単純です。そもそも形態素という概念はヨーロッパの言語を対象として分析された結果、生み出されたものですから、分析しやすいのは当然といえます。 ところが日本語を始め、ヨーロッパの言語とは異なる構造をもった言語の場合、形態構造だけでなく、文法構造や音韻構造も分析が簡単ではありません。日本語は語幹・・・
日本語のリズム(七五調)
呼吸が言語のリズムを作っていることは日常的に感じます。歌を歌う時、息継ぎが大切で、息継ぎを前提として音楽の小節が作られています。普段、音楽の譜面を見ることのない人はあまり考えたこともないでしょうし、音楽をやっている人も小節の区切りに縦線が入っていることは気にしていないと思います。この小節という単位はリズムの単位です。たとえば4分の4拍子の場合、1小節に4分音符4つが入るという意味です。同じ1小節に・・・
日本手話の文法構造―形態論的解析―
文法は学校文法のような規範文法と現代言語学が目指す記述文法に大別される.本論の姿勢は基本的に日本手話の文法記述にあるが,その目標としては英語の規範文法に相当する文法項目が日本手話において,どのように実現されているかを説明しようとしている.本論ではまず主語や目的語と動詞の関係に着目し,項(argument)がどのように実現されているか,日本語と英語と日本手話を対比的に考察する. 本論は日本手話文法論・・・












