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旧暦睦の御用始め

旧暦では1月4日に「御用始め」をするところが多かったようです。もう新暦では2月中旬ですから、今更の感じがすると思います。「西洋式の商慣習が普及する以前は、1月2日に普段の仕事を形だけ行い、その年の労働の安全や技能の上達を願うならわしがあった。」そうです。(https://ja.wikipedia.org/wiki/仕事始め) 「農村では田畑に鍬を入れたり、縄作りの作業を始め、田の神を祀って米や餅な・・・

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旧暦正月

明けましておめでとうございます。本日は旧暦令和五年元旦です。先日、立春で新年が始まったという「古い」感覚の方もおられると思いますが、暦の上では本日から新年が始まります。従って今日から旧正月となります。伝統的なお正月の行事をしてみるのも新たな感覚になってよいと思います。肝心の神社やお寺はもう新暦で動いていますが、初詣もゆっくりできます。 今年は新暦だと閏年で、2月29日があり、しかも休日が2日もあっ・・・

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旧暦大晦日と恵方

旧暦の大晦日は2024年2月9日になります。昨年の閏月で1カ月遅れた旧暦ではようやく年が終わります。新暦では12月31日ですから、そう思いがちですが、旧暦では31日はなく30日が毎月の晦日(みそか)であり、師走30日が大晦日となります。みそかとは三十日のことですから、言葉と合っています。 大晦日は歳神様(としがみさま)(または歳徳様(としとくさま))への信仰に基づく儀礼から生じとされています。歳徳・・・

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御願解き

2024年2月3日は旧暦12月24日になります。沖縄では旧暦の行事が今でも行われていて、この日はウグァンブトゥチ(御願解き)と呼ばれています。ウグァンブトゥチは年末に今年の感謝と、起きてしまった事柄を請い下げ、旧正月への準備期間です。家屋を掃除して神々へ感謝を捧げ、ヒヌカン(火の神)から一年の祈願を下げ、ウティン(御天)への里帰りをお見送りします。https://www.ryuukyuu.co.j・・・

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春節

2024年2月2日は旧暦12月23日になります。旧暦の行事ではこの日から春節となります。春節といえば中国人が旅行することで知られるようになりました。日本のインバウンド政策で中国人観光客の爆買いや旅行客をアテにするようになって急に注目を浴びるようになりました。それまでは中華街などのイベントで知られている程度でした。伝統的には春節に先立つ行事として旧暦12月23日に大掃除をして、竈の神を祭る祭竈が行わ・・・

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小正月、左義長、wikipedia

1月15日は小正月とされ、また左義長という、いわゆる「どんど焼き」が行われる地域もあります。しかしこれらの行事はそもそもが旧暦の時代の習慣なので、それを単純に新暦に移しても実感的にわかないこともあります。正月を新暦で祝うため、必然的にその関連行事も変更になってしまったのですが、肝心の行事の意義もだんだん薄れていき、やがては消滅していく運命にあるかもしれません。なぜ小正月というかというと、1月1日か・・・

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新年宴会

1948年まで1月5日は新年宴会の日で祝日でした。新年宴会は奈良時代から宮中で行われていた元日節会(がんじつのせちえ)に由来し、室町時代から中断されていたのを、明治になって再興したものだそうです。(wikipedia) しかし、元日には宮中で様々な行事が行われることから、1872年(明治5年)より1月5日に移され、「新年宴会」という名称になりました。皇族のほか、親任官(大臣、高級官僚、軍人など)、・・・

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元始祭

1月3日に皇居では元始祭が行われます。元始祭とは宮中祭祀 のひとつで、天皇 が 宮中三殿 (賢所・皇霊殿・神殿)において陛下みずから主宰する親祭で、皇位の元始を寿ぐ儀式です。元始祭は明治3年旧暦の1月3日 に神祇官八神殿に八神・天神地祇・歴代の皇霊を鎮祭したのに始まるとされています。明治6年1月3日から現在の三殿親祭の形式となったそうです。明治41年9月19日制定の皇室祭祀令では大祭に指定されてい・・・

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今年最後の庚申

12月28日は旧暦の庚申(こうしん)で、今年は7回あり、最後の庚申の日です。今日、庚申の日の行事をしているのは数少ないですが、江戸時代までは盛んに行われていました。その痕跡として庚申塚や庚申塔が各地に残っています。庚申信仰は道教に説く「三尸説」(さんしせつ)を元に、密教や修験道、民間信仰や習俗などが組み合わさって成立したものとされていますが、明治時代に迷信として排除されました。三尸説とは人間の体内・・・

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降誕祭前夜

クリスマスの日本語訳は降誕祭です。イブは前夜ですから、クリスマス・イブの日本語は降誕祭前夜というのが正式でしょうが、誰もそういいません。ちなみにお釈迦様の誕生日は降誕会といいますから、区別されています。 日本ではいつのまにか、前夜もクリスマスと呼んでいて、祭当日はもう関係ないような雰囲気になります。クリスマス・イブに家族で食事するのが習慣化し、チキンを買って、なぜか苺のショートケーキを食べるのが定・・・

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トイレの文化

トイレの違いについては多くの人が書いていますが、意外に世間に知られていません。トイレは文化圏によってかなり異なるのと、あまり公開されていないことが多いため、現場でショックを受けることが多いからでしょう。またいわゆる下ネタになるので、おおっぴらにはいいにくい、という事情もあります。 最近の日本にはデザイン性の高いトイレや豪華なトイレがあるのを見て、外国人は驚きます。そもそも外国旅行をしていて一番困る・・・

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風呂の文化

風呂とトイレは世界を見ると一番違う文化といえます。風呂は英語でbathですが、風呂のある部屋、風呂場はbathroonとなります。しかしbathroomはトイレの意味に使われることが多いです。Where is a bathroom?と言われて、風呂場に案内し、日本人も外国人も双方が困ったというエピソードは有名です。最近は日本でもユニットバスという施設があり、トイレと風呂が一緒になっていることは普通・・・

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門の文化

門は英語ではgateですが、門とゲートではかなり意味の違いがあります。ゲートといえば大きなものを想像しますが、門は大きな門から小さな門まであります。西洋のゲートは外と敷地の境界で、かなり大きな家や城、施設などに設置されています。そして建物にはドアがあります。日本の家屋にも同じ形式のものもありますが、武家屋敷や寺院などを見ると、立派な門の奥の建物には玄関があって戸はありません。寺の山門はあまりに立派・・・

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出窓と廊下の文化

出窓のある家とない家があります。どういう基準で出窓を作るのかよくわからないのですが、明り取りとしての窓の機能に鉢植えやぬいぐるみなどを置いて、室内インテリアとして人気があるようです。出窓には室内向けの飾りであると同時に、外部への飾りとしての機能もあり、ヨーロッパの街では出窓にたくさんの花が飾ってあって、町全体の風景になっていることも多いです。 日本の旅館では出窓が広くとってあり、そこに腰かけて外と・・・

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表札の文化

街を歩くとどの家にも表札が出ています。しかし海外ではまず見かけません。会社や施設に看板はありますが、個人の家で名前が表札になっていることはなく、家番号や住所が示されているだけです。郵便や配達はそれでできますから、名前は個人情報なとして秘匿されているのかもしれません。日本では苗字だけでなく、家族の名前も全部書いてある場合や、2世帯住宅では苗字が2つ書いてある家も珍しくないです。 日本でも昔から表札が・・・

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障子と襖の文化

襖や障子は日本では当たり前のものですが、日本独特のものです。扉としての機能と壁としての機能があり、開け閉めするという意味では扉ですが、すべて閉じれば壁の役割をします。襖は完全に閉じていますが、障子は一部をガラスにして外が見えるようになっているものもあり、窓の役割にもなっています。 そしてなにより、襖には絵が描かれています。外国でも壁に絵を描くことはありますが、外壁が中心で、家の中の壁に立派な装飾を・・・

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壁の文化

最近の日本の家はカラフルな壁の家が増えました。これは建築法の違いと建築材料の変化が理由だと思います。日本の古い家の壁は土壁で、竹で編んだ格子状の網の上に泥と藁を混ぜ込んだ土を塗りこんでいきます。そのままのこともありますが、大抵は上に漆喰などを塗ります。基本的に外壁では柱を露出することはあまりありません。 ヨーロッパの古い家の作りも似たような土壁が多いのですが、基本的に柱を見せることが多く、それがデ・・・

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間取りと寸法の文化

欧米の家に行くと、まず玄関の広さに驚きます。英語でentrance hallまたは単にhallというのですが、確かにホールというほど広く、ここで客を迎えるのがルールです。日本では玄関がある家でも、靴を脱ぐ程度のスペースで、よほどの大きな家でないと、接客するような畳の間はついていません。広い玄関の間にはたいてい衝立(ついたて)があり、奥は見えないようにしています。欧米の玄関は階段や客間などのドアが見・・・

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軒の文化

最近の家には軒(のき)が付いていません。日本の伝統的な建物には立派な軒がついています。お寺の山門や五重の塔などは、軒が大きく出張っています。この軒の美しさが日本建築の美しさを代表している、といっても過言ではないでしょう。 ところが、最近の住宅はのっぺりした壁で、中には箱のようなデザインの家も増えています。軒がなくなった理由は、都会の家では土地が狭く、建築法上、隣地との境界からの距離を一定程度とらな・・・

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塀の文化

海外に行くと街並みの違いが新鮮です。建物の違いも目につきますが、案外気が付かないのが、塀の存在です。日本でも最近は道路側の塀がない家が増えてきました。欧米だと、都会では玄関が道路に直接つながっている建物が少なくないです。郊外や田舎の住宅エリアだと、玄関前にフロントヤードという広い庭がついている、日本からすると大きな家が普通です。それでも道路側に塀がある家は稀です。お屋敷、いわゆるマンションになると・・・

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