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日本英語が高度なワケ 2
日本で英語の書き言葉が中心になったのは、最近のことではなく、いわば昔からの伝統です。日本の文化人は古代から、先進国であった古代中国からの文献を読んだり、出かけていって学んだりしていました。遭難して偶然に現地にたどり着いた漁師などを除けば、日本からの留学生や遣隋使、遣唐使は事前に漢文を十分学習していました。そして優秀な人だけが派遣されたのですから、筆談なら十分できたはずです。しかも古代中国は王朝が変・・・
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日本英語が高度なワケ 1
外国の大学に行くと、日本人留学生の書く英語が高度であることに驚いている、という話をよく聞きます。普段、教室ではもの静かにじっと講義を聞いているだけで、理解したのかどうかもわからず、討論になると質問もなく、議論には参加しないので、やはり理解できていなかったのだと思ったら、レポートの内容はしっかりしている、というのが共通の話です。これは日本に来た外国人教師も同じことをいいます。中には「あんなに立派な英・・・
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十五夜
10月29日は旧暦長月十五日で、十五夜です。旧暦の八月十五夜がいわゆる名月の十五夜ですが、今年は夏が長かったせいもあり、今の方が秋らしくなっていて、空も済んでおり、十五夜の月らしい雰囲気があります。月見の宴は八月十五夜にするのが本来ですが、こういう行事は固定的に考える必要はなく、余裕ができた時に何度も楽しんでよいものだと考えています。旧暦のよいところは月齢と同じなので、朔日(ついたち)には月の始ま・・・
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十三夜
10月27日は旧暦長月十三日で、十三夜です。満月は毎月あり、十三夜も本来は毎月ありますが、長月の満月がいわゆる名月であり、その後の次の満月前の十三夜をとくに十三夜と呼んでいます。満月は世界中、どこの文化でも重要視していますが、十三夜という満月前の状態や十六夜(いざよい)のように、わずかに過ぎた状態を愛でるのは日本独特の文化意識だろうと思います。 キリスト教文化圏ではクリスマス前夜は楽しい気分になり・・・
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日本英語の問題点はカタカナ表記
日本語の音韻は普段、意識しませんし、五十音を見ているかぎり、規則的な配列に思えてきます。しかし英文字で表記してみると、意外に不規則であることがわかりました。日本英語の音韻は日本語の音韻を若干変化させただけのもので、カタカナで書いて、日本語の音韻で発音しています。英語の文字を読みつつ、わざわざカタカナの音に変換して読んでいるわけです。最初から英語を英語の音韻として習得すれば、こんな必要はないのですが・・・
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秋土用の辰の日
令和5年10月25日秋土用の辰の日(丙辰)です。夏土用は丑の日なので、「う」のつく食べ物、黒い食べ物でしたが、秋土用は辰の日で青い食べ物の縁起がよく、「た」のつく食べ物がよいとされています。「た」のつく食べ物は多いのですが、青くて「た」のつくものというと、あまり思い浮かびません。青首だいこん、というのが浮かんだのですが、ちょっと苦しいですね。青物というのは、従来は野菜のことを指すのですが、魚にも青・・・
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霜降
シモフリではなく、ソウコウと読みます。二十四節気の1つです。シモフリでは高級牛肉になってしまいますが、最近ではこちらの方が普通かもしれませんね。ちょっと寂しい気もします。 七十二候では 初候:霜始降(しもはじめてふる) 霜がはじめて降りる頃とされています。昔は、朝に外を見たとき、庭や道沿いが霜で真っ白になっていることから、雨や雪のように空から降ってくると思われていました。そのため、霜は降るといいま・・・
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日本語の音韻のアルファベット表記 3
英語教育のおかげで、yi,ye,wi,weも発音するようになりました。英語のyet, we, wentなどは割と簡単ですが、yieldは多少難しいかもしれません。しかしヤ行のyiをイメージすると少し楽にできるようになるかもしれません。カタカナで書くとイィです。ワ行のwi,weはウィ、ウェのように表記しているので簡単なのかもしれません。 さてshですが、sha,shu,she,shoのようにshiが・・・
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日本語の音韻のアルファベット表記 2
タ行の続きです。ツをtsuと表記する時、ヘボン先生はかなり悩まれたのではないでしょうか。というのも英語にはtsから始まる単語はありません。Catsのように語尾にしか来ない子音なのです。英語の祖先ともいえる古ドイツ語にはあったものが、フランス語やノルマン語の影響を受けて変化するなかで、消滅していきました。 日本語でも、ンが語頭に来ることはありません。英語でもnが子音として語頭に来ることはないのですが・・・
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日本語の音韻のアルファベット表記 1
日本語の音韻、つまり五十音をカタカナでなくアルファベットで書いてみると、おもしろいことがわかります。いわゆるローマ字表記ですが、ローマ字には2種類あり、ヘボン式と訓令式があります。ヘボン式というのは幕末の日本にやってきたアメリカ人宣教師が和英辞典を作ったことに始まります。ヘボンというのは日本人がヘボン先生と呼んだことによりますが、正式名はHepburnです。オードリー・ヘップバーンと同じ苗字です。・・・
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日本語の音韻と英語の音韻の対応 2
日本英語を世界に認めさせるという思想は言語ナショナリズムではありますが、アメリカ本位のグローバル・スタンダードに従わねばならぬ、という必要もないかもしれません。実際、世界の国々では英語教育をしていますが、「通用すればよい」という実利主義で、アメリカ英語のまま、と考えている国は少ないです。というより自然にその国の母語と英語が交じり合っていきます。その国なりのピジン(混淆語)が自然に出来上がっていくわ・・・
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日本語の音韻と英語の音韻の対応
日本語の母音が英語の母音にどう対応しているか、という話は本当に面倒です。専門家でもないかぎり不要な知識と思います。よくいう「ネイティブ並みの発音」ができるためには、まず英語の母音と子音が発音できるような訓練が要ります。これにはある程度の才能と努力が要るので、向き不向きがあります。普通はそれこそ「浴びるように」英語を聞いて、「幼児が言語学習するように」自然に音韻ができるまで訓練します。その訓練の結果・・・
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話し言葉は離散する
毎度、用語が難しそうで恐縮ですが、要するに話し言葉は発したその時点で、一気に広がり、元には戻らない、ということです。最近は情報の拡散という表現がよく使われますが、似たような意味です。インターネットの情報は拡散する時、文字とか動画という不揮発性情報として広がるので、同じものが広がります。しかし話し言葉の場合、揮発性なので聞き手の受け取り方、理解のしかたにより、記憶がばらばらで、ほとんどの場合、話し手・・・
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話し言葉は揮発性情報
以前にも説明しましたが、情報の揮発性について再考します。揮発というのはその場で消えてなくなることです。アルコールやガソリンは揮発性が高い物質です。 話し言葉は原則的に揮発性情報です。近年は録音技術があり、不揮発性情報にすることが容易になってきました。録音技術のなかった昔は文字によって不揮発化してきました。それが書き言葉として進化していったという歴史があります。そのため、文字を持たない話し言葉だけの・・・
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リズムと呼吸
日本語も英語もリズムがあり、母語話者の脳にしみ込んでいます。そして発声には呼気が必要なので、言語リズムは呼吸と連動しています。本来だと聞く分には呼吸と関係がないのですが、言語を聴く場合でも呼吸と連動しています。聞いているリズムにより脳が反応して呼吸のテンポが変わります。早口を聴いていると、だんだん聞いている側も呼吸が速くなり、心臓の鼓動も激しくなって興奮状態になっていきます。これは音楽でも同じです・・・
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英語リスニングのコツ
英単語のアクセント・パターンとして「後ろから2番目の音節にアクセントが置かれる」のが典型的である、という法則を知ってから、英語を聴くと、何となく強く聞こえる個所と弱くて聞き取りにくいところがあることに気が付きます。簡単な説明としては、聞いてほしいところが強調され、大した意味がないところは弱く発音します。つまり聞こえたところから、全体の意味を類推していけば、全体が理解できるようになります。ここが書き・・・
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英単語のアクセントは後ろから2番目
英単語のアクセント・パターンとして「後ろから2番目の音節にアクセントが置かれる」のが典型的である、という法則なようなものがあります。ネイティブも気づいている人は稀有ですが、一方で日本人でも英語での接触が多い人はいつのまにか習得しているアクセント・パターンです。 たとえばショウヘイ・オオタニなら、タに強勢が置かれます。そうすると日本人は強勢のある場合に長音を付加する傾向があるので、「おーターに」と聞・・・
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弱形と縮約5 縮約形を覚える
典型的な縮約形として、Not at all.を考えます。とりあえず意味のことは脇においておきましょう。これは日本英語だとノット・アット・オールですが、英語では「絶対」そういう発音になりません。日本語に近い音だと「ナラロー」でしょうか。子音と母音がすべてくっつきnotatallとなり、このままだと「ナタトール」ですが、英語の話し言葉ではしばしばtはrに替わります。そして語尾のlは日本語のオに似た音に・・・
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