その他の投稿も検索をすることができます。
「検索ワード」「分野」「内容」を入力して
「検索」をクリックして下さい。
中秋の名月
2023年の中秋の名月は9月29日です。中秋の名月とは旧暦の8月15日の夜に見える月のことを指します。中秋の名月を愛でる習慣は、平安時代に中国から伝わったと言われています。日本では中秋の名月は農業の行事と結びつき、芋名月などとも呼ばれることもあります。ここでいう芋はサトイモです。 今年の中秋の名月はたまたま満月と同じ日ですが、実は、中秋の名月と満月の日付がずれることは、しばしば起こります。例えば、・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
International Day for Universal Access to Information:IDUAI
ユニバーサル、というと近年はバリアフリーと同義で用いられることが多くなりました。大阪のUniversal Studio Japanが示すように、元は「宇宙」という意味で、映画会社の名前にも使われました。最近はフェミニズムの影響もあって、ミスユニバースコンテストの話題があまりでなくなりましたが、戦後、日本人が初めてミスユニバースになったことが大きな話題となり、美女コンテストが盛んになり、今でも地域や・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
秋の社日
秋分に最も近い戊(つちのえ)の日を「秋の社日」といいます。 春の社日は「春社」、秋の社日は「秋社」とも呼ばれ、土地の神様をまつる日とされています。 春の社日の頃は種まきの時期にあたり、秋の社日の頃は収穫の時期にあたります。 社というのはその土地の神様、守護神、産土神(うぶすなかみ)のことをさします。元々社日を祝う習慣はやはり古代中国にあり、土という意味がある戊の日に豊作祈願をするものでした。この風・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
秋彼岸明け
本日は彼岸明けです。仏教の世界では、現世を此岸(しがん)、煩悩を解脱した涅槃の境地・理想の境地を彼岸といいます。彼岸は誰もが知っていますが、此岸はあまり知られていません。彼岸は西、此岸は東にあると言われており、太陽が真東から真西に沈む「春分の日」「秋分の日」は、彼岸から此岸へ最も渡りやすい日であるとの考えから、お彼岸期間に供養を行うようになったといわれています。この彼岸の時期に先祖供養をする習慣は・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
情報の臨界点
物理の世界では臨界点critical pointといい、たとえばいわゆる「三態」と呼ばれる個体、液体、気体にわかれる温度や圧力の限界点があります。臨界点は物質ごとに決まっており、たとえば水は0℃で氷になり、100℃で水蒸気になる、というようなことです。臨界という概念は他にもあり、原子物理学では臨界状態critical stateという原子炉で原子核分裂の連鎖反応が一定の割合で継続していることをいい・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
受信者の意味論5 行動観察
受信者が意味を心理的にどのように構築していくかを間接的に観察する方法として、一番普及しているのが行動観察です。人間の行動には意識的行動と無意識的行動がありますが、行動のほとんどは習慣化していて、ほぼ無意識に行われています。この無意識的行動は生理的な反射行動とも異なります。反射行動は意識では制御できないのに対し、無意識行動はある程度、制御できます。たとえばくしゃみを止めることはほぼ困難ですが、その時・・・
受信者の意味論4 文学的手法
受信者が意味を心理的にどのように構築していくかを間接的に観察する方法は昔からありました。厳密にいえば、受信者の心の観察そのものではなく、発信の一部ともいえますが、読み手をあまり意識せず、自省的な表現で心の中を記述している文献があります。 たとえば「徒然草」では「心にうつりゆく、よしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば」と書いており、自分の心の中の動きを観察して、記述しよう、ということを宣言してい・・・
受信者の意味論3 工学的手法
受信者が意味を心理的にどのように構築していくかを直接観察する方法はなかなか大変ですが、近年になって、脳内の血流量や脳波の測定から、ある程度の推測ができるようになりました。これは音声の研究に対して音響工学が貢献してきた過程に似ていると思います。 たとえばN400という脳波は言語に関わるらしい、ということがわかってきました。N400とは「N400は、 事象関連電位 (ERP)として知られる脳波における・・・
受信者の意味論2
受信者が意味をどのように構築していくか、つまり受信者の意味論を研究するには、まず心理的な現象を物理的な現象に変換しないと、現代科学では研究が困難です。 送信者の場合、発信した「痕跡」が物理的に残ることが多いです。実際、文字による記録だけでなく、録音や録画など電子媒体も増えて、事実として、物理的な解析が可能な状態になっています。そのため言語学や情報科学では、言語解析が進んできました。ところが、受信側・・・
秋彼岸の入り
お彼岸はインドなど他の仏教国にはない日本だけの仏教的行事です。日本は正月など神道にまつわる行事を行う一方、仏教を説いた釈迦の教えも受け入れてきました。これを「日本教」と評した文明学者(ハンチントン)もいましたが、客観的にみるとかなり当たっていると思います。宗教が混淆化することは、とくに珍しい現象ではないのですが、古い時代から綿々と続いているというのは世界的に珍しいかもしれません。彼岸は仏教用語で西・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
受信者の意味論
コミュニケーションは送信者と受信者がいて、初めて成立するのが基本原理です。しかしこれまでの研究のほとんどは送信者側の研究でした。伝達の基本ツールである言語の研究でも、構造の研究は発信者の意図から、推定していくものです。意味の研究においても、心の中にある意味がどのように構造化され、言語化されていくか、という研究が今でも主です。Chomskyはideal speaker-hearerという理想状態を想・・・
相互微小伝達5 IMC+VR+NETWORK
Interactive Micro Communication (IMC=相互微小伝達)と仮想現実Virtual Realityの関連について、考察しました。そして仮想現実Virtual Realityは近代に始まったことではなく、ことばを使うこと自体が仮想現実の世界であることを説明してきました。もう1つ近代の伝達の特徴としてネットワークというものがあります。ネットワークというと近年の概念のような・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
環境や状況の非言語情報
人間の認識に、自然環境や状況が大きく影響することは日頃実感します。自然環境は自然が発信しているわけではないので、受信者が一方的に認識している情報です。しかし発信者と受信者が環境情報や状況情報を共有していることはよくあることです。その共有関係を利用して、「今日は暑いですね」「そうですね」といった挨拶というコミュニケーションが行われます。この場合の情報内容は実際の暑さのことではなく、共有関係にあること・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
非言語伝達とは何か
非言語伝達とは定義上「言語以外の伝達」なので、範囲は無限に近くなります。どこまでを対象とするか、で研究方法も違ってきます。一方で、言語と非言語の境界も曖昧です。非言語情報の定義の仕方は「○○以外」という方法なので、対立的な概念ではなく、1つを強調するために、その他を排除する概念なので、相手方が無限になるという矛盾が生じます。この非言語情報を定義した人は、言語こそが伝達手段という思い込みが前提にあっ・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
旧暦の八朔
今年は新暦9月15日が新月で、旧暦八月一日、八月朔日つまり八朔となります。 八朔といえばミカンしか思い浮かばない人がほとんどだと思いますが、昔の人々にとっては重要な日でした。この頃、早稲の穂が実るので、農民の間で初穂を恩人などに贈る風習が古くからありました。このことから、田の実節句(たのみのせっく)ともいう言い方もあります。この「たのみ」を「頼み」にかけ、武家や公家の間でも、日頃お世話になっている・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
相互微小伝達4 IMC+VR
Interactive Micro Communication (IMC=相互微小伝達)について、考察してきました。そして仮想現実Virtual Realityは近代に始まったことではなく、ことばを使うこと自体が仮想現実の世界であることを説明してきました。当たり前のことですが、ことばは事実そのものでなく、人が事実のように認識する現実を想起させるものです。事実は物の世界、現実は心の世界、という事実と・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
記章の非言語情報
記章にはいろいろな英訳がついていますが、emblemエンブレムというのが一番広く扱えそうな概念です。記章は服装の一部と考えがちですが、実は自動車のメーカー名を示すものや、警察のマークなど、エンブレムとは「概念や人物、家柄、所属組織などを表すための、抽象的・具象的な図形」のこととされています。徳川家の三つ葉葵などの家紋も、家柄を表すエンブレムです。学校の制服や帽子についている校章や、警察手帳などにつ・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
相互微小伝達3 Interactive Micro Communications
仮想現実Virtual Realityの問題は近年、話題になっていますが、実は仮想現実は伝達のもつ側面の1つで昔からありました。近年になって、新たなネーミングをしただけにすぎません。対面で話をしていた時の時代でも、コトバで表現されている情報と実際の現実には乖離があります。まず現実と事実とは何かを理解しておく必要があります。事実はfactであり、そこに物理的に存在し、誰もが観察できます。現実はrea・・・
- カテゴリー
- コラム Articles