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寒露
寒露(かんろ)とは「草花に降りる露が冷気で凍りそうな季節」ということです。今年は10月8日が寒露です。今年は最近まで猛暑が続きましたが、急に涼しい日が続くようになり、秋が来た感じが強くなりました。寒露の頃は夜が長くなり、朝晩の冷え込みが感じられるようになります。空気が澄んだ秋晴れの過ごしやすい日が多くなります。夜空を見上げると、より美しくきれいに輝く月や星が見られます。二十四節気は3つの七十二候に・・・
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英語と日本語のリズムの違い
日本語の場合、七五調の中の語数を勘定してみると、構成の違いがわかります。日本語では助詞が1モーラである以外は、ほぼ2モーラの語が多く、その組み合わせで4モーラになっていることが多いのです。つまり名詞4+助詞1の結合が5モーラになり、七五調のベースとなっています。その結果、日本語は4拍子が基本という構造が出来上がっていると考えられます。 英語の場合、強勢アクセントにより単語の中が強弱のパターンがあり・・・
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英語のリズム2
英単語は1音節のものだけでなく、2音節や3音節、4音節の単語もありますから、構成はそれほど単純ではないです。英語の時間にいわゆるアクセント問題として、複数音節の語のアクセント(強勢)の位置がどこに来るかという問題に頭を悩ませた記憶のある方も多いと思います。本当のところは、きちんと習った覚えがないので、あてずっぽうで回答した人も多いと思います。実は単語の音節分解の規則は結構面倒で、英語の先生もよく知・・・
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英語のリズム1
日本語のリズムが七五調である、つまり4分の4拍子であることは説明しました。では外国語はどうなのでしょうか。たとえば英語の場合、Good Morning.は日本語の拍子で数えると2拍です。まずこの拍子とは何かを考えなくてはなりません。日本語はほぼ子音と母音が1セットになった「モーラ」という独特の音の単位が基本になっています。英語のような欧米の言語だけでなく、ほとんどの言語は子音と母音が分離しています・・・
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日本語のリズム(七五調)2
日本の歌の多くが七五調であるのは、日本語がそもそも七五調であることが原因です。七五調は古くから日本の歌に取り入れられている韻律ですから、日本語と深い関係があることは明白です。言語が先か歌が先かという問題は、鶏の卵が先か鳥が先かという議論と同じで、どちらかを先にすることはできません。最初から表裏一体であったと考えられます。 この日本語の韻律を「日本語四拍子論」という人もいますが、特別なネーミングをす・・・
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日本語のリズム(七五調)
呼吸が言語のリズムを作っていることは日常的に感じます。歌を歌う時、息継ぎが大切で、息継ぎを前提として音楽の小節が作られています。普段、音楽の譜面を見ることのない人はあまり考えたこともないでしょうし、音楽をやっている人も小節の区切りに縦線が入っていることは気にしていないと思います。この小節という単位はリズムの単位です。たとえば4分の4拍子の場合、1小節に4分音符4つが入るという意味です。同じ1小節に・・・
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明治維新は旧暦を消せなかった
明治5年、西洋かぶれした明治政府官僚は強引に新暦への転換を行いました。しかしいかに政府が強大でも、月や太陽の運行までは変えられません。旧暦は太陰太陽歴という月と太陽の運行を元に暦を作っているので、その運行が不規則であれば、当然ズレが生じます。そのズレを埋めるために人工的な工夫で調整を図ってきました。閏はその結果です。 今年は閏月があり、完全に1カ月旧暦が遅れました。中秋の名月は八月十五日の月と習慣・・・
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中秋の名月
2023年の中秋の名月は9月29日です。中秋の名月とは旧暦の8月15日の夜に見える月のことを指します。中秋の名月を愛でる習慣は、平安時代に中国から伝わったと言われています。日本では中秋の名月は農業の行事と結びつき、芋名月などとも呼ばれることもあります。ここでいう芋はサトイモです。 今年の中秋の名月はたまたま満月と同じ日ですが、実は、中秋の名月と満月の日付がずれることは、しばしば起こります。例えば、・・・
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International Day for Universal Access to Information:IDUAI
ユニバーサル、というと近年はバリアフリーと同義で用いられることが多くなりました。大阪のUniversal Studio Japanが示すように、元は「宇宙」という意味で、映画会社の名前にも使われました。最近はフェミニズムの影響もあって、ミスユニバースコンテストの話題があまりでなくなりましたが、戦後、日本人が初めてミスユニバースになったことが大きな話題となり、美女コンテストが盛んになり、今でも地域や・・・
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秋の社日
秋分に最も近い戊(つちのえ)の日を「秋の社日」といいます。 春の社日は「春社」、秋の社日は「秋社」とも呼ばれ、土地の神様をまつる日とされています。 春の社日の頃は種まきの時期にあたり、秋の社日の頃は収穫の時期にあたります。 社というのはその土地の神様、守護神、産土神(うぶすなかみ)のことをさします。元々社日を祝う習慣はやはり古代中国にあり、土という意味がある戊の日に豊作祈願をするものでした。この風・・・
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秋彼岸明け
本日は彼岸明けです。仏教の世界では、現世を此岸(しがん)、煩悩を解脱した涅槃の境地・理想の境地を彼岸といいます。彼岸は誰もが知っていますが、此岸はあまり知られていません。彼岸は西、此岸は東にあると言われており、太陽が真東から真西に沈む「春分の日」「秋分の日」は、彼岸から此岸へ最も渡りやすい日であるとの考えから、お彼岸期間に供養を行うようになったといわれています。この彼岸の時期に先祖供養をする習慣は・・・
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情報の臨界点
物理の世界では臨界点critical pointといい、たとえばいわゆる「三態」と呼ばれる個体、液体、気体にわかれる温度や圧力の限界点があります。臨界点は物質ごとに決まっており、たとえば水は0℃で氷になり、100℃で水蒸気になる、というようなことです。臨界という概念は他にもあり、原子物理学では臨界状態critical stateという原子炉で原子核分裂の連鎖反応が一定の割合で継続していることをいい・・・
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受信者の意味論5 行動観察
受信者が意味を心理的にどのように構築していくかを間接的に観察する方法として、一番普及しているのが行動観察です。人間の行動には意識的行動と無意識的行動がありますが、行動のほとんどは習慣化していて、ほぼ無意識に行われています。この無意識的行動は生理的な反射行動とも異なります。反射行動は意識では制御できないのに対し、無意識行動はある程度、制御できます。たとえばくしゃみを止めることはほぼ困難ですが、その時・・・
受信者の意味論4 文学的手法
受信者が意味を心理的にどのように構築していくかを間接的に観察する方法は昔からありました。厳密にいえば、受信者の心の観察そのものではなく、発信の一部ともいえますが、読み手をあまり意識せず、自省的な表現で心の中を記述している文献があります。 たとえば「徒然草」では「心にうつりゆく、よしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば」と書いており、自分の心の中の動きを観察して、記述しよう、ということを宣言してい・・・
受信者の意味論3 工学的手法
受信者が意味を心理的にどのように構築していくかを直接観察する方法はなかなか大変ですが、近年になって、脳内の血流量や脳波の測定から、ある程度の推測ができるようになりました。これは音声の研究に対して音響工学が貢献してきた過程に似ていると思います。 たとえばN400という脳波は言語に関わるらしい、ということがわかってきました。N400とは「N400は、 事象関連電位 (ERP)として知られる脳波における・・・