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塀の文化

海外に行くと街並みの違いが新鮮です。建物の違いも目につきますが、案外気が付かないのが、塀の存在です。日本でも最近は道路側の塀がない家が増えてきました。欧米だと、都会では玄関が道路に直接つながっている建物が少なくないです。郊外や田舎の住宅エリアだと、玄関前にフロントヤードという広い庭がついている、日本からすると大きな家が普通です。それでも道路側に塀がある家は稀です。お屋敷、いわゆるマンションになると・・・

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世界人権デー

12月10日は1950年(昭和25年)の第5回国連総会で制定された国際デーの一つで、英語表記のHuman Rights Dayです。この日は「人権デー」や「世界人権の日」などとも呼ばれ、日本ではこの日を含む12月4日~10日の一週間を人権週間、前一ヵ月の11月11日~12月10日を人権尊重推進強調月間としています。人権週間は法務省と全国人権擁護委員連合会が、世界人権宣言が採択されたことを記念して、・・・

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話し方の文化

海外に行くと、言語の違いを感じるのは当然ですが、同時に話し方というか、声の大きさと身振りの大きさに驚きます。相手は普通に話しているのですが、日本人には怒られているとか、喧嘩しているように感じることがしばしばです。逆に言うと、外国人から見ると、日本人は気が弱くて、主張をしない、何でも受け入れる人ととらえられるようです。実際、観光地で強引な商売をされたり、強い勧誘をされた場合に、ノーといえない人が多い・・・

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建築文化

文化と言うと、食文化や芸能に関心がいきがちですが、海外旅行をすると真っ先に目につくのが町の風景です。それは家並みが国によって全く違うことです。家というのは自然環境と密着しており、長い生活的な伝統があります。建築物も文化そのものです。建築といっても、寺院やビルなどの大きなものから、一般の住宅、田舎の民家までさまざまです。観光というと最初はどうしても大きな建築物に目が行きますが、しばらくすると、街の住・・・

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大雪(たいせつ)

12月7日から二十四節気の大雪(たいせつ)に入ります。予報では「12月7日は二十四節気の1つ大雪です」という紹介がなされますが、このコラムでいつも説明するように二十四節気は1年を24に分割したものなので、ほぼ15日間続きます。特定の日のことではなく期間なのです。大雪の次の節気は冬至です。二十四節気は紀元前世紀の中国の戦国時代に成立したものと考えられ、当時の中原の気候が基準になっているので、現代の日・・・

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違文化

異文化というのは、自分からみて、相手の文化が異なる文化である、という意味です。しかし、近年、相手の文化を尊重し、うまく真似たつもりでも、本来の文化とは違いがある現象が目立ちます。これを私は違文化と呼んでいます。 近年、政府のインバウンド・キャンペーンで、観光地に外国人が押し寄せてきています。彼らの一部は「kimono」を着て、うれしそうに写真を撮ったりしています。それらのkimonoは日本の着物と・・・

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自文化と異文化

自分の文化というのは普段意識することはほぼありません。よその文化に接して、初めて気が付きます。異文化に接して驚くことがカルチャー・ショックです。ショックという表現がきつく感じますが、衝撃というほどのことではなく、普通の驚きです。 個人的な体験ですが、昔、アメリカの大学に初めて行った時、自動販売機の中にチョコレートバーとリンゴがあったのに驚きました。そのリンゴが日本のものよりも小さいのも驚きでしたが・・・

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形態素(接辞)からの借用語

12月2日のコラムでレトロのような接辞からの借用で日本語になっているのは「例外的」と書きましたが、調べてみると、けっこう例がありました。お詫びしつつ訂正したいと思います。 まずレトロと同じパターンの借用として、アンチunti、マルチmulti、ミスmis などがあります。アンチは「反対」という意味でほぼ独立的に使われますが、どこからこの用法が広がったのか不明です。英語としてはantithesis(・・・

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旧暦から新暦へ

12月4日は「カレンダーの日」です。明治5年の太政官布告で太陽暦が採用されることとなり、明治5年12月3日(旧暦)が1873年(明治6年)年1月1日(新暦)とされました。この改暦により、日本は太陽暦を採用している諸外国と外交上の足並みを揃えられることになったということです。西洋文化を取り入れたい明治政府にとって外国と条約を結んだり、会合の約束をする時に暦が違うのは不便でした。 日本は長い間、月を基・・・

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レトロブーム

今は何度目かのレトロブームだそうです。昭和歌謡とか民具など昭和が「新しい」ということで、若い人に人気なのだそうです。中高年には「昭和が新しい」と言われても違和感だけですが、平成世代には見たことも、聞いたこともないものなので、初めて見る新しい物というのはその通りだと思います。新しい、というのは時代の変遷だけでなく、知らないものに出会うことも含みます。未体験は新しいのです。 幕末から明治の人々にとって・・・

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師走

旧暦12月は師走です。今では新暦でも12月を師走というようになりました。他の月は旧暦の和名を言うことは少ないのですが、なぜか師走になるとマスコミは盛んにいうようになります。年の瀬ということもいわれます。瀬というのは「流れる水」というのが原義ですが、急流という意味もあります。年末のたまった支払いを行う困難さを、浅瀬や川の流れが急な所を船で行く困難さにたとえて表したということで、年の瀬という表現ができ・・・

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