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自文化と異文化
自分の文化というのは普段意識することはほぼありません。よその文化に接して、初めて気が付きます。異文化に接して驚くことがカルチャー・ショックです。ショックという表現がきつく感じますが、衝撃というほどのことではなく、普通の驚きです。 個人的な体験ですが、昔、アメリカの大学に初めて行った時、自動販売機の中にチョコレートバーとリンゴがあったのに驚きました。そのリンゴが日本のものよりも小さいのも驚きでしたが・・・
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形態素(接辞)からの借用語
12月2日のコラムでレトロのような接辞からの借用で日本語になっているのは「例外的」と書きましたが、調べてみると、けっこう例がありました。お詫びしつつ訂正したいと思います。 まずレトロと同じパターンの借用として、アンチunti、マルチmulti、ミスmis などがあります。アンチは「反対」という意味でほぼ独立的に使われますが、どこからこの用法が広がったのか不明です。英語としてはantithesis(・・・
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旧暦から新暦へ
12月4日は「カレンダーの日」です。明治5年の太政官布告で太陽暦が採用されることとなり、明治5年12月3日(旧暦)が1873年(明治6年)年1月1日(新暦)とされました。この改暦により、日本は太陽暦を採用している諸外国と外交上の足並みを揃えられることになったということです。西洋文化を取り入れたい明治政府にとって外国と条約を結んだり、会合の約束をする時に暦が違うのは不便でした。 日本は長い間、月を基・・・
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レトロブーム
今は何度目かのレトロブームだそうです。昭和歌謡とか民具など昭和が「新しい」ということで、若い人に人気なのだそうです。中高年には「昭和が新しい」と言われても違和感だけですが、平成世代には見たことも、聞いたこともないものなので、初めて見る新しい物というのはその通りだと思います。新しい、というのは時代の変遷だけでなく、知らないものに出会うことも含みます。未体験は新しいのです。 幕末から明治の人々にとって・・・
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師走
旧暦12月は師走です。今では新暦でも12月を師走というようになりました。他の月は旧暦の和名を言うことは少ないのですが、なぜか師走になるとマスコミは盛んにいうようになります。年の瀬ということもいわれます。瀬というのは「流れる水」というのが原義ですが、急流という意味もあります。年末のたまった支払いを行う困難さを、浅瀬や川の流れが急な所を船で行く困難さにたとえて表したということで、年の瀬という表現ができ・・・
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ネイティブにはなれない
語学留学はお金も時間もかかるので、誰にでもできるものではありません。しかもよくある短期留学ではほとんど効果は期待できず、長期にいても現地に溶けこまなければ上達しません。言い方を換えるとコスパの低い効率の悪い言語学習法といえます。 そもそもネイティブ並みに自然に英語が出てくるという夢そのものが間違いといえます。ネイティブnativeというのは生まれつきと言う意味で、本来はnative speaker・・・
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現地留学の効果
語学のために留学するのは効果があるといわれています。言語習得に必要な時間が3万時間だとすると、現地にいけば、1日16時間は現地語に接します。しかし現実にはしばらくすると夢にまで現地語が出てきます。実際は20時間は接しているといえます。それを単純計算すると、3万÷20=1,500日つまり50カ月、50÷12=4余り2です。つまり4年間、現地で日本語抜きで生活すれば、母語並みに操れるようになる、という・・・
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言語習得にかかる時間
「子どものように外国語が習得できたら」とか「子供のうちに外国語学習を」と考える人がけっこう多いのに驚きます。では子どもが母語を習得するのにどのくらいの時間がかかるか計算してみましょう。まず赤ちゃんは1日のうち、ほとんどを寝て過ごします。新生児の睡眠時間は15-20時間だそうです。4カ月を過ぎる頃から12-16時間になるそうです。言語は起きている間しか接触できないので、細かい計算は脇において、12カ・・・
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定型文記憶練習法
短文記憶法については公開されているものがありますので、まずはそちらをご参照ください。https://www.shuwa-study.net/hiden/ 無料で公開している秘伝です。この「秘伝」では文の後ろから覚える技法を紹介しています。 普通、文を覚えようとする場合、文の最初から覚えようとします。そしてせっかく覚えた文もいざ試験の時になると、最初の方だけ出てきて、途中からウロ覚えになりがちです。・・・
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短文定型文の記憶の有効性
入試問題対策であれば、英借文という技法も有効ですが、英会話など実用的な場面では、使用状況が限られるのと、即時性が求められるので、ゆっくり考えるのではなく、条件反射のようにやりとりすることが必要です。そのためには、限られた数の定型文を繰り返し訓練することで、「何も考えずに」口から出てくるようにする必要があります。一方で、聞き取りも、いちいち解析して解釈する必要はなく、状況が大体わかればよいのです。 ・・・
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英作文は英借文
形態素解析による機械翻訳はオーソドックスな技法ですが、かなりの労力と計算が必要になります。一般に翻訳機や翻訳システムと呼ばれているものはそれほど本格的なものではなく、状況を限定して、文ごとの変換をしているものがほとんどです。最近のchatGPTについて、詳細は知らないので断定はできませんが、結果を見ると、にたようなシステムであることが推定されます。 学校の英語の時間で、英文解釈というのは文法的な設・・・
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黒金曜日
最近日本でもブラックフライデーセールというのが増えてきました。アメリカでは1960年代頃から増えてきたのが、次第に世界に広がっているようです。元々はアメリカではThanksgiving Dayが11月の第4木曜日で、その翌日は商品が売れない日なのでお店が起死回生を狙って始めたものです。アメリカでは年2回感謝祭とクリスマスにターキー(七面鳥)を食べる習慣ですが、最初は感謝祭だけでした。今でもクリスマ・・・
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感謝祭と黒金曜日
11月23日は日本では「勤労感謝の日」ですが、アメリカではThanksgiving Dayです。アメリカの感謝祭は第4木曜日という曜日指定の祭日なのですが、今年は偶然日米が重なりました。しかし意味は全く違います。日本の勤労感謝の日は、元は新嘗祭という五穀豊穣を神に感謝する日です。「新」は新穀、「嘗」は奉る、舌の上にのせて味をためすという意味で、「新嘗」はその年に収穫された新穀を神様に奉って恵に感謝・・・
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小雪
11月22日から二十四節気の小雪(しょうせつ)に入ります。検索するとショウセツよりも女優の名前が先にでてきます。このジョークも霜降同様、天気予報で使われることでしょう。 この時期、昼間はそれほど冷えず、ときには春を思わせるような暖かな日になることがあります。このような日を「小春日和」といいます。小春とは春のことではなく、旧暦の10月をさし、初冬の穏やかで暖かい気候を春に例えて「小春日和」と呼ぶよう・・・
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形態素辞書の実例
形態素解析が機械翻訳には重要であることは何となくおわかりいただいたと思います。しかし実際に形態素辞書を見たことのある人は少ないと思います。実際にはよく使われている技術なのですが、機械の中のシステムなので、一般の目に触れることはまずないものです。この技術は自然言語処理と呼ばれていて、大学や専門企業でシノギを削っている技術でもあります。形態素解析は自然言語処理の肝となる技術で、文章を意味の最小単位であ・・・
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日本語の形態構造分析
ローマ字で活用を書くと、音素的視点から日本語の形態構造が違って見えます。「歩く」arukuは歩かないarukanai、歩きますarukimau、歩くaruku、歩く時arukutoki、歩けばarukeba、歩けarukeとなりますが、この分布の中で、変化しない共通部分を取り出すと、arukが共通で、変化部分はa,i,u,u,e,eとなることがわかります。同じように「分析する」をローマ字表記すると・・・
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日本語の形態構造は特殊?
機械翻訳には普通の単語辞書ではなく、形態素辞書が必要です。ヨーロッパの言語の形態素の構造つまり形態構造は比較的単純です。そもそも形態素という概念はヨーロッパの言語を対象として分析された結果、生み出されたものですから、分析しやすいのは当然といえます。 ところが日本語を始め、ヨーロッパの言語とは異なる構造をもった言語の場合、形態構造だけでなく、文法構造や音韻構造も分析が簡単ではありません。日本語は語幹・・・
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形態素辞書の応用
日本語の形態素辞書は最初から機械翻訳を目指していたわけではありません。日本語を形態素に分解して辞書化する当初の目的はワードプロセッサ、今でいうワープロです。ワープロはローマ字またはカタカナで入力した「音(おん)」の羅列を漢字かな交じり文にする作業です。 昔の文字通信はモールス符号などで伝えた信号を文字に変換していたわけですが、アルファベットの場合はそのまま文字に打ち出していけばいいわけです。強いて・・・
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形態素辞書の必要性
機械翻訳ではオーソドックスな手法として、形態素辞書と文法辞書を用いるという説明をしました。文法辞書の方は割合想像がつくかもしれませんが、形態素辞書には馴染みがないと思います。形態素morphemeとは基本的な概念として、①意味の最小単位、②音素が形態素を形成し、形態素が語を形成する、という二重構造(二重分節といいます)になっている、というのが言語学の初歩的な常識です。一般的には意味の単位は語と考え・・・
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直訳と意訳の選択
最近はインターネットの翻訳やAIによる翻訳が盛んになってきました。機械翻訳には種類があり、対象言語と目標言語の形態素解析をして、形態素辞書により語の交換を行って、文法辞書により構文を変換する、という、従来の英語翻訳の手法を機械でシミュレーションする方法と、過去の翻訳例を集積して、語彙や構文が似ているものを選び出す方法があります。現在、流行っている機械翻訳は後者の方法です。この方法の利点は翻訳文が読・・・
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