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尖閣諸島の歴史
昨日の小笠原に続き、尖閣諸島の歴史概観です。1月14日は尖閣諸島開拓の日です。沖縄県石垣市が2010年に制定しました。明治28年(1895)のこの日、日本政府が尖閣諸島を日本領に編入する閣議決定を行ったことを記念しています。「尖閣諸島の日」や「尖閣の日」とも呼ばれることもあります。領土問題は関わる国によって主張が異なっています。そうでなければ紛争になるはずがありません。まず日本側(外務省の公式見解・・・
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小笠原、無人(ぶにん)島の歴史
文久元年(1862)12月19日、江戸幕府は小笠原諸島の領土宣言をしました。歴史に登場するのは、天文12年(1543) スペインのサン・ファン号によって母島が発見されたという説ですが、詳細は不明のようです。 天正20年(1593) 信濃小笠原氏の小笠原貞頼が伊豆諸島南方で3つの無人島を発見したとされていますが、これも根拠が薄いようです。 寛永16年(1639)オランダ東インド会社所属の・・・
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華族の仕事
明治4年12月18日、華族・士族に農工商業の営業が許可されました。これと前後していくつかの改革があり、華族・士族が平民と結婚することが許可されました。翌年8月30日、農民の職業選択の自由が許可されました。これを四民平等といいます。現在は華族・士族がいないため、ドラマなどで垣間見るにすぎず、作家や演出の考証が不十分だと誤解を招くだけの結果になってしまいます。当時の貴族は一般人とは違ったセレブな生活を・・・
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鏡と認識
関東地方では11日が鏡開きで、鏡餅を割ってお汁粉にして食べる習慣です。関西を始め15日の小正月に鏡開きをする地域も多いようです。鏡餅は歳神様がとどまる場所で、片付けることで歳神様は天に帰られるのです。伝統的には床の間や神棚に飾るののが本来ですが、現代の住宅ではどちらもない家が多いので、台所や勉強机の上に飾ります。なぜ鏡餅というかというと、昔は鏡が神事の道具であり、餅の形が鏡に似ていることから来てい・・・
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ゑびす
関西地方では十日戎(とうかえびす)が今も盛んで、関東のお酉様と同じような賑わいを見せています。えびすは変体仮名で「ゑびす」とも書きます。元の漢字は惠でその草書体です。恵比寿と書くのはその名残りを残しています。残念はことに「す」の元字は寸なので、縁起のいい寿に変えたと思われます。スシを寿司と書くのと同じ文化です。変体仮名や旧字体漢字は古文を読むには必須の知識です。こうした古来の文字は明治33年(19・・・
成人式と元服と左義長
2023年の成人式は1日9日です。現在、成人式は特定の日ではなく、1月の第2月曜日となっていますから、毎年日が変わります。2000年から導入されたハッピーマンデーのせいです。「公務員や中規模以上の企業を中心に週休2日制が浸透したため、月曜日を国民の祝日とする事によって土曜日・日曜日と合わせた3連休とし、余暇を過ごしてもらおうという趣旨」ということだそうですが、要するに景気対策の一環で、連休を増やす・・・
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正月事納め
物事にはすべて始まりと終わりがあります。正月の飾りも1月7日までで、8日には片付けます。これを正月事納めというのですが、意外に名称は知られていません。仕事始めが4日あるいは5日の会社が多いため、正月三が日で片付けてしまう家も多いかもしれません。正月事始めは本来旧暦の12月8日でしたから、昔の正月は1ヵ月あったわけです。江戸時代頃から正月事始めは鬼宿日である新暦12月13日となり、現代では御用納めが・・・
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白馬節会(あおうまのせちえ)と初満月
人日の節句の日ですが、それについては昨年に書きましたので、今年はほとんど知られていない白馬節会についてです。白馬と書いてアオウマと読むのは恐らくこれだけでしょう。Wikipediaの解説だと「1月7日、天皇が豊楽院(のちに紫宸殿)に出御して邪気を祓うとされる白馬を庭にひき出し、群臣らと宴を催す行事である。白馬節会の由来は、この白馬節会が始まった当初、中国の故事に従い、ほかの馬よりも青み(鴨の羽の色・・・
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小寒と一粒万倍日
1月6日は小寒です。また一粒万倍日です。一粒の籾が万倍にも実る稲穂になるという意味の日です。一粒万倍日は何事を始めるにも良い日とされ、特に仕事始め、開店、種まき、お金を出すことに吉なので鬼宿と重なるとさらに増強されます。反対に借金をしたり人から物を借りたりすることは苦労の種が万倍になるため凶とされています。人に借りを作る、失言をする、他人を攻撃する、浪費などもトラブルが倍増します。 そしてこの日は・・・
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鬼宿日と二十八宿、天文学
2023年最初の鬼宿日(きしゅくにち)は1月6日です。とても縁起のいい日なので予めお知らせいたします。今年はこの日に一粒万倍日も重なっていますから、宝くじの運試しもよいでしょう。鬼宿日というのは二十八宿の1つです。 二十八宿(にじゅうはっしゅく)とは、天球を28の星宿に不均等分割したものです。周の時代に発達し、それがインドに伝わり、唐の時代に再伝来して、日本にも伝わったとされた古代天文学です。江戸・・・
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新暦正月4日は本来、旧暦師走十三日の煤払い
師走十三日はこの日に大掃除をするならわしで、今では新暦の12月13日に伝統が移ってしまい、神社やお寺ではこの日に煤払いや大掃除をします。旧暦の伝統には意味がありますが、新暦になってから、形だけが移されて、単なる行事になってしまい、本来の意義が忘れ去られるようになってしまいました。二十四節気のような太陽の運行による季節の変化の場合は新暦になっても不都合はあまりないのですが、月齢により決まっている旧暦・・・
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日米貿易摩擦と尖閣諸島問題
一見関係のない2つの政治課題が密接につながっていたことをご存じでしょうか。今から50年前、1972年1月3日、日米繊維協定が調印されました。この問題をめぐる日米間の貿易摩擦がその後も続く各種貿易摩擦の始まりで、現在は同様の貿易摩擦が米中で行われている、といえるかもしれません。この日米貿易摩擦の裏側で沖縄の返還と尖閣諸島の帰属問題があったことはあまり知られていません。綿花とか繊維問題といえば、現在は・・・
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初買い
1月2日を初売りとしている店が多いのですが、消費者の立場からすると「初買い」です。今では2日とは限らず、元日から初売りをしている店もありますが、仙台や佐世保ではオマケがすごいので有名な初売りもあるそうです。景品に茶箱をくれるという報道を昔見たことがあります。茶箱は中が乾燥するので、昔は重宝していました。 会社の仕事始めは4日からというところが多いみたいですが、正月三カ日を休日とする習慣はどうも明治・・・
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謹賀新年
明けましておめでとうございます。新年元旦を祝し、読者諸賢の弥栄を寿ぎ申し上げます。 この佳き日である本日、神田文庫を開館いたします。このコラムも文庫のアーカイブとして保管いたします。他には手話学に関する文献や越後の古民家のブログなど、幅広い分野の記事を載せてまいりますので、どうかご愛顧くださいますようお願い申し上げます。 手話学のコーナーでは神田個人の過去の著書や論文も会員登録していただけば、見ら・・・
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除夜の鐘
大晦日には各寺で除夜の鐘を突く習わしです。除は「除く」という意味の他に、「古いものを捨てて新しいものを迎える」という意味があるそうです。その意味だと毎日が除夜なのですが、とくに大晦日の夜を除夜と呼び、新年の新魂を迎えるということだそうです。大晦日の夜は各地のお寺で除夜の鐘を突きますが、除夜の鐘を突く回数が108回というのは人間の煩悩(ぼんのう)の数といわれています。その108個の煩悩を全部言える人・・・
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日本の紀元
明治5年はいろいろな改革が行われた年で、太政官布告第342号で神武天皇即位紀元が制定されたのもこの年です。明治5年政府は太陰太陽暦から太陽暦への改暦を布告し、神武天皇即位を紀元とすることを布告しました。神武天皇即位紀元の元年は西暦紀元前660年に相当するとされていますが、この根拠となっている『日本書紀』の紀年は信頼性に疑問符が付き、西暦紀元前660年に即位したことを歴史的事実とするには歴史的証拠に・・・
学制150年
明治5年はいろいろな改革が行われた年ですが、近代的学制が開始されたのもこの年です。前年の明治4年廃藩置県が行われ、中央集権の政府となり、文部省が設置されました。文部省は日本全国の学校を管轄し、江戸時代の学校制度をなくして、欧米の教育制度を参照した学校制度にすることになりました。明治5年6月24日に太政官から認可がおり、8月3日に太政官布告があり学制が公布されました。 文科省(https://www・・・
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仕事納めと御用納め
12月28日に「仕事納め」の会社も多く、サラリーマンの多い日本では、この日に机の上を整理したり、掃除したりして、新年を迎えるという人も多いと思います。元々官庁が「御用納め」としていたのですが、官民の分離というか、行政機関では今でも御用納めと言う所が多く、民間で御用納めという所はありません。そもそも御用という表現自体、時代劇の中にしか目にすることがなく、奉行所の役人の捕り方が悪人を捕らえる時に持って・・・
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戸籍改正による明治維新
旧暦明治5年3月9日壬申戸籍に改正されました。壬申戸籍というと大昔の戸籍のような命名ですが、明治5年の干支が壬申なので壬申戸籍となりました。同じ壬申でも「壬申の乱」の方は有名です。こちらは天武天皇元年(672)に起こった古代日本最大の内乱で、天智天皇の太子・大友皇子に対し、皇弟・大海人皇子が挙兵、反乱者である大海人皇子が勝利して天武天皇になるという、日本では例を見ない内乱でした。壬申の乱と壬申戸籍・・・
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明治の改暦150年
旧暦明治5年12月3日が新暦明治6年(1872)1月1日となり、今日まで続いています。つまり明治5年12月4日から31日が消えてなくなってしまったのです。これが明治の改暦です。この年の6月12日に品川から横浜までの日本初の鉄道が仮営業を開始したので、今年は鉄道開業150年ということで大々的な記念行事が行われています。 一方で改暦150年という話はほぼ聞いたことがありません。明治5年は実の多くの改定・・・
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